Isumi

会社員です。趣味は読書と万年筆、照明や椅子集め。noteでは本の紹介や小説の投稿をしていきます。 移転中です。 小説はすべてこっち▶https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/229436288

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マガジン

  • 自作の小説

    自分の書いた小説置き場です。 ・基本4000字程度の短編 ・ジャンルは主にSF 昔書いたものもあり、日本語の間違いも見られますが、楽しんで頂ければ幸いです。

  • 書評、読書について

    タイトルの通り自分の書いた書評と、本に関する記事をまとめたものです。新しい本に出会いたい方、ぜひご参考に。

  • 万年筆で絵を描く

    万年筆へイラストを描きたい人のために、参考になる記事をまとめています。

最近の記事

9月に読んだ本まとめ① 科学の扉を開いて、遥かなる空の彼方へ。

夏の暑さも和らぎ、家の中で本を読むのに適した季節となった。これこそが読書の秋。 買っては読んでその内容を咀嚼し、仕事や自分の創作に取り入れる。これを延々と繰り返す。 そうして気づけば読んだ本のメモが膨大になったので、9月が終わっていないけれど少しまとめておこうと思う。 1.「Newton 2021年9月号」書店売り場で見つけて購入。 先月読んだ「読書大全」は、圧倒的に理系分野が足りていなかったのでこれで補完。自分は特に物理分野が弱いので、この本を手掛かりにいろいろと本

    • 8月に読んだ本まとめ②「風立ちぬから宮崎駿。休憩もはさみつつ……」

      まとめ①の続きです。こちらには比較的ゆるめの本を。 11. 「風の帰る場所」宮崎 駿金ローで「風立ちぬ」を放送していたので今更だが初視聴。もともとジブリを糧に生きてきたようなそんな信者だったけれど、千と千尋以降自分の中で少しずつ下火となり、今日に至っていた。 そうしてよく考えてみれば、わたしは宮崎駿から多大な影響を受けていたにもかかわらず、彼の本をひとつも読んでなかったことに気づいた。 グウィンにしろエンデにしろ、気になる作家の創作論が書かれたエッセイ、インタビュー集は

      • 8月に読んだ本まとめ①【読書大全から、哲学、心理学、そして戦争へ】

        8月をふりかえると、今まで自分が読むことのなかった新しいジャンルに手を伸ばせているような気がする。 そうして一歩ずつ、自分の知らない場所へと歩みを進めることができれば、代わり映えのない日常がちょっと楽しくなる気がする。 アンテナを広げ、子どものような好奇心を持って毎日をすごし、自分の体験や日常からまったく新しい本に巡り会うような、そんな機会を増やしていきたい。 もちろん、本から本への水平的な読書も忘れずに。 1. 「読書大全」堀内勉先月、話題になっていた「読書大全」を

        • 運動の週間作りは「誰かと楽しく」がいい。

           先日、小学生のときの同級生の訃報を耳にした。原因は心筋梗塞。ショックだった。  もちろん生きていれば、突然事故に遭うこともあるだろうし、その確率を0にすることは不可能だということもわかっている。しかし努力すれば、限りなく0に近づけていくことはできるはず。考えてみれば、最近の老衰以外の死因のほとんどは病気なのだ。ということは長生きしてぽっくり昇天するためには、病気にならないように頑張る。これしかない。  最近は本やメディアでさまざまな健康維持法が紹介され、もはや決壊して氾

        • 9月に読んだ本まとめ① 科学の扉を開いて、遥かなる空の彼方へ。

        • 8月に読んだ本まとめ②「風立ちぬから宮崎駿。休憩もはさみつつ……」

        • 8月に読んだ本まとめ①【読書大全から、哲学、心理学、そして戦争へ】

        • 運動の週間作りは「誰かと楽しく」がいい。

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        • 自作の小説
          2本
        • 書評、読書について
          23本
        • 万年筆で絵を描く
          7本

        記事

          これぞSF。緻密に練られた世界観を体感できる作品5選

           変わらない日々をすごしていれば、時には旅に出て知らない景色をみたり、別の文化の中に自分を置きたいと思うこともある。  特に移動を制限されたいま、どこか遠くへ行きたいと思いながら、こころは自然と映画や小説の世界へ向かおうとする。  今回はそんな遠くへ行きたい皆さまに、濃密な世界観が魅力の小説を紹介する。物語にどっぷりと浸かれること間違いなし。 1. ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』サイバーパンクSFの定番 あらすじ  ケイスは、コンピュータ・カウボーイ能力を

          これぞSF。緻密に練られた世界観を体感できる作品5選

          図書館で読める。子どものためのファンタジー小説5選

          「娯楽の溢れる世の中だけれど、何とかして子どもに本を手に取ってもらいたい」   本の知育効果が明らかになっている今、このように思っている親御さんは多いのではないだろうか。  今回は学校の図書室にもある児童書の中から、本当に面白いファンタジー小説を紹介したい。小学校低学年向けから高学年向けまで、また大人も楽しめるものを選んでみた。どれか一つでも読み始めれば、すっかり本の楽しさに気付くことができるはずだ。ぜひ本選びの参考にして頂きたい。 1. J.K.ローリング『ハリー・ポ

          図書館で読める。子どものためのファンタジー小説5選

          もっと早く知りたかった!小学生から始められる一生使えるライティングの本3冊

          「今日は遠足がありました。友だちとすごく長い滑り台で遊びました。楽しかったです」 ふと自分の小学生時代のアルバムを見つけた時、それを開くまでこのように想像していた。いわゆる「小学生構文」で書かれているだろうと。 実際は上記と全く異なり、この「小学生構文」で書かれてはいなかった。しかしその文は、これを何とか必死に避けたような、奇を衒ったものであった。小学生の私、確かに発想はいい。けれども技術が伴っていないのだ。意味が全くわからない。 実際に書いた文をここで見せたいところだ

          もっと早く知りたかった!小学生から始められる一生使えるライティングの本3冊

          連続投稿40日で気づいたこと

          こんにちは。イスミです!いつもnoteをご覧頂きありがとうございます。 当初に比べてページも増え、気づけば連続投稿40日を達成しておりました。 今回はnoteを書き続ける中で思ったことをさらっと書いていこうと思います。 ではご覧下さい。 1. 話題には意外と困らない 初めは、すぐに書く内容が尽きるのではと心配していました。しかしそれには及ばず、むしろマインドマップのように膨大に増えていくありさまです。書くという作業が自然と脳のトレーニングになっているのでしょう。書い

          連続投稿40日で気づいたこと

          文章を書くことは、魔法を使うことによく似ている

          noteを毎日書き続けて、気づけば39日。 ノリノリで書いていた時もあれば、全く筆が乗らないことも勿論あった。そして私はひとつの事に気づく。 「文章を書くことは、魔法を使うことによく似ている」と。 もちろん魔法と言っても、 「言葉は魔法!人の生き方を変えるの!」 なんて言うそんなマジカルな話ではない。確かに、言葉が精神的に上手く働けば、魔法のように人生が上を向くことも無い訳ではない。しかし今回私が言いたいのはそういうことではないのだ。 あくまで例えの話である。軽く

          文章を書くことは、魔法を使うことによく似ている

          偶然性のもたらす、心踊る本との出会い。taknal始めてみた。

          先日、面白い記事を見かけた。 なんとこのアプリを使うと、すれ違った人が本をおすすめしてくれるらしい…! 私は基本的にAmazonや書店で見かけた本を購入するが、それだとどうしても無意識にバイアスがかかってしまう。それ故にこのような新しい本に出会える取り組みがあると、つい試したくなってしまうのだ。 とりあえずダウンロードし、Googleアカウントでログイン。 (Facebookアカウントでもログイン可。今時はアカウントを新しく作らなくていいので楽でいい) はじめに適当

          偶然性のもたらす、心踊る本との出会い。taknal始めてみた。

          【書評】 彼女は今もここに生きている。 打ちのめされるようなすごい本-米原万里

          最近、偏っていた自分の読書を何とか修正しようと、読書指南本を読み漁っている。そうして面白そうな本を発掘しては、すぐに購入して未読本置き場へと積んでいくのだ。お分かりの通り、この方法ではまだ本来の問題解決に至っていない。しかし、これらの書評本から一際光を放つ本を見つけたのでここで紹介したい。それは米原万里氏の「打ちのめされるようなすごい本」である。 この本を書いた米原氏は、幼少時にプラハのソビエト学校で学んだ経歴を持ち、帰国後主にロシア語通訳として活躍した才女である。彼女はエ

          【書評】 彼女は今もここに生きている。 打ちのめされるようなすごい本-米原万里

          海外文学のすすめ

          文学というと、あまり馴染みのない人が多いに違いない。さらにそれが海外文学ともなると、もはや手に取ったことの無い人すらいるのではあるまいか。 このページでは、そんな海外文学に対してある意味拒否反応をお持ちの読者に向けて発信したい。かつて私も文学に抵抗のあった理系人間であるので、それを踏まえて皆さんに楽しみ方を紹介する。 なお、文学と言っても未だに国内文学は難しく感じる。どなたかその読み方を教えて頂けないかと思う。 海外文学の定義 そもそもの話をしよう。海外文学とは具体的

          海外文学のすすめ

          時々メルカリを利用するのだが、ほんの少しだけ交わされるちょっとした挨拶だけでも、その人の人柄が見えてくる。丁寧で洗練された言葉遣いや、行間の使い方、真摯な応対。「ああこの人素敵だ」そう思われる人間に私もなりたい。

          時々メルカリを利用するのだが、ほんの少しだけ交わされるちょっとした挨拶だけでも、その人の人柄が見えてくる。丁寧で洗練された言葉遣いや、行間の使い方、真摯な応対。「ああこの人素敵だ」そう思われる人間に私もなりたい。

          大人なつくしペンケース 革 ブラック 買いました。

          万年筆が増え、徐々にペンケースに入り切らなくなっていた頃。私はnoteで偶然このペンケースの存在を知りました。文房具好きから圧倒的な支持を得ているという、つくしペンケースを。 という訳でついに買ってしまいました。つくしペンケースしかもレザー!紹介していきたいと思います! きっかけ昨年万年筆に目覚めまして、色々とその本数が増えてきたことにより、以前のペンケースでは少し窮屈になっていました。以前のペンケースもしっかり入って高級感があって気に入っていたんですけどね。 特に気に

          大人なつくしペンケース 革 ブラック 買いました。

          書きたいけれど、いまは書けるはずがない。2021年現在のオールタイム・ベスト

          noteを使って本格的に書評を書き始めたのは最近のことである。ゆえに選ばれる本はその時に読んでいた本であったり、その繋がりであることが多い。また日常の中で自然と生まれた自分の感情から、なんとなくいい感じの導入文がふっと浮かんだ時に、それに派生した本を手に取ることも多々ある。これは、「今日はこの本について書きます!」から書評を始めたくない私の勝手なやり方であるのだが、最近本と自分の感情が同調する速さが少しずつ早くなっているように思う。これはおそらくnoteのおかげだろう。そう信

          書きたいけれど、いまは書けるはずがない。2021年現在のオールタイム・ベスト

          【書評】色鮮やかな日々に息づく不変の感情 停電の夜に-ジュンパ・ラヒリ

          かつて読書の習慣のなかった私は、文学というものに非常に抵抗があった。高校は理系コースで、進学後も大学には理系学部のみ。試験前にしばしば自習していた図書館にも、文学の棚があった記憶はない(あったのかもしれない)。そのような環境で学生生活を送っていたところ、アルバイト先の書店の社員にSFを進められたのだ。それが私の読書生活の始まりだった。 それ以来さまざまなSF作品を読むと共に、その幅広いジャンルや内容に親しんでいった。そのなかで自然と読書の幅が広がっていたのだろう。社会人にな

          【書評】色鮮やかな日々に息づく不変の感情 停電の夜に-ジュンパ・ラヒリ