僕はサドベリー教育!私は小学校!私はインターナショナルスクール!
あなたは転職をしたことがありますか?
私たち大人は、職場環境の不具合やステップアップなど様々な理由で『自らの意思で選択できる自由』を持っている。厚生労働省によると、2020年の新卒就職者のうち、3年以内に離職する率は高校卒業者で37.0%、大学卒業者で32.3%に達していると発表された。
では、子どもたちはどうだろうか?
大人の3割以上が転職という選択をする中、小学生は6年間にわたり同じ環境で過ごさなければならないことについて、大きな疑問を持っている。
日本の小学生が区域内の学校に通わなければならない現状は、安全性や公平性、地域社会とのつながりを重視した制度に基づいているようだが、一方で選択肢が限られている点は改善が必要ではないだろうか。
想像してみよう。社会制度として、『6年間絶対に会社を辞めてはいけない』などと言われたら、私は予測のつかない未来に対して多大な窮屈感を覚える。
どうしてもその組織が合わない場合は、体や心を壊す前に環境を変えてほしい。大人も、子どもも。
一方、オランダでは親が自由に子どもの学校を選ぶことができるようだ。公立校、私立校、宗教系学校、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育など、様々な教育方針の学校があり、親は子どものニーズに合った学校を選べる。さらに、こうした学校には公的資金が投入されており、学費も日本の私立校と比べて抑えられている。(とはいえ、オランダにも学歴社会の厳しさや人気学校への待機リストなど、いくつかの課題があるのは事実である)
日本でも、私の青春時代に比べると少しずつ教育の選択肢が増えてはいるが、公共教育以外の選択肢となると、依然として高額な学費が必要となっている。社会人の終身雇用形態が変わったように、子どもたちの教育方針にももっとスピーディな変化が必要だ。まずは様々な教育方針が周知され、自由に選択できる未来が早く訪れることを願っている。
『どうしてもこの組織は合わないので、Aの小学校ではなくBの教育方針に変えたい』
そんな選択ができる社会、少しずつ広がっている。子どもを育てるには、画一的な方法ではなく、様々なアプローチがあって良い。
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