身代わりをするのはよしなさい
1
身代わりをするのはよしなさい
と私は、機会ある毎に、イヌやネコ達に
声には出さずに語り掛ける
動物達の転生は、たとえどんなに恵まれていても
ただただ悲劇
それを見抜く事も出来ない、愚かな飼い主達の
身代わりをするのはよしなさいと
黙って身代わりをし、それを誰が気付くだろう?
それを誰が見抜くだろう?
そして、もしもそれを教えられたとして
どれ程の人達が理解するだろう
だから、身代わりをするのはよしなさい
人はそれに値するような存在なんかじゃない
2
昔、私の叔母は腎臓を患い
この病気は治らないので
生涯付き合うつもりで臨んで下さい
と医師に言われたとかで
所が、なぜか自然に治ってしまい
と同時に、飼いネコが重い腎臓病で亡くなった
最後に、ネコを病院に連れて行った時
身体を動かすのも大変だった様子なのに
運転していた私の膝の上に乗り
まるでお礼を言うかのような動きに
叔母達も驚いていたが
私はそこで初めて気付いた
その後、注意深く観察し
イヌやネコ達が、飼い主達の身代わりになり
それを誰にも気付かれていないままであるのを
知った
3
人の趣向という身勝手による
品種改良の弊害を知っても無視
人の何千&何万倍もの聴覚&臭覚を持ちつつ
人の部屋で暮らす事への
注意の欠損、ばかりではなく
言って伝えても省みる事がない
本当の動物愛護者とは
「動物達の転生は気の毒、だから私は飼わない」
と、引き取られたペット達の支援を
している人達だけなのかもしれない
動物達のような、霊感も霊能もなく鈍い
知らないからといって、真実を伝えたとしても
自分達の嗜好欲求を満たしないだけなので
何の変化も見当たらない
だから、身代わりをするのはよしなさい
人はそれに値するような存在なんかじゃない
と私は語り掛ける
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