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曲側の都合弾き、弾く側の都合弾き
1
クラギタクラブでは、男子部員の1割は指が動かない
という理由で止めて行くので、女性のセンセが
「折角入ったんだし、コードじゃらんでもいいので
続けてみては?、ギターも買った人もいるんだし」と
(当時クラシックギターには、コードて概念がなかった
クラギタ部員達は、コードという存在を知らなかった)
するとその内、指が動かない男子部員達がグループになり
「先輩、クラギタは、5円玉で弾いちゃいけないんですか?」
というので
「別にいんじゃない?」と答えたら
「おお!、弾き易い!」と言い出し、指動かない男子部員ず全員で
5円玉で弾き始め、みるみる上達し、なんとコードじゃらんだけではなく
カッティング、アルペジオ、、クラ曲その物も
指動かない男子部員ず全員が弾けるようになりビックリ!
才能の発揮点てな分からんもんだなと
その後、持参ピック弾き始める部員が現れ、追従した
指動かない男子達とグループが分かれて練習してるの見
「どうしたん?」と訊いたら
「我々は、彼らとは袂を分かったんです」
と真顔で答えるので
「やかましわっ!w」と笑ってしまった
そんな事で分裂するとは、、男子とはアホやなと
2
名前は忘れてしまったが、昔、老齢で引退した
欧の男性ピアニストさんが92歳だったかで
「長年、仕事で曲側の都合で演奏して来たので
余生は自分の弾きたいように弾きたいんだ」
といい
夜、薄暗いピアノバーで弾いてると、居合わせたピアノ教師が近付き
「あなたは今は下手ですけど、練習すれば上手くなりますよw」
と励まし、老齢の元ピアニストさんは「ありがとう」と答えた
その経緯を伝え聞いた人から、教師はその後
自分が励ました老人が、世界的に有名なピアニスト
だった事を知り驚いたという
彼の演奏が紹介されたが、それはミスタッチをしない初心者の演奏
といった感じで、ガタガタのプレイだったw
で、それを聞き付けたレコード会社が、面白いというので
プレイがレコードにもなり紹介され
流れた演奏聴いた番組アナウンサーさんが
「これを一体どう理解したらいんでしょう?」と
そして、解説者が答えた
「このまま、あるがままに理解するしかないでしょう?」と
曲側の都合弾きと、弾く側の都合弾き
人に聴いて貰う演奏と、人に聴いて貰う前提にない演奏
これはある種、大きなキーワードではないかと思う
3
目標の選択肢が増え、更に増えるかもしれない
ボール壁当てキャッチのように、曲を弾くよりも
基礎練習が楽しい、と感じていながら
曲を完奏する事に熱意が湧かない事などを
引け目に感じている人達も多く、それで楽器を
止めてしまう場合も多い
それ繋がりで思い出すのが?、楽器初心者でもバンドに参加出来
ちゃんと演奏が成立する、配慮あるステージが当り前だった時代
まさかそんな当たり前が消えてなくなるとは思ってもみなかったw
勝利やステージ&コンテストしか目標&目線にないというのは
それでほんとにいんだろうか?
スパルタ鈍感オンリーは、ほんとにそれだけでいいのだろうか?
スポーツにも通じる、ゆるいラリーの楽しみ
旅館の卓球、家の前でのバトミントンのような物
巧妙な配慮、ユニークさ、色々と趣き風情も失ったペーソス