【映画】ある少年の告白

映画「ある少年の告白」を観た。自分の息子が同性愛者と知った父親が、息子を矯正施設に入れるというストーリー。施設では矯正のためのプログラムが用意されているが科学的なものではなく、拷問に近いことが行われる。この映画では、そこに入れられた息子の苦しみとそこからのアクションが描かれる。

この映画では、宗教と科学の対立性が描かれている。宗教的な視点では、同性愛者を神に反した存在として捉えるので、それを改めようとする。施設ではプログラムが用意されるものの実際には改めることは難しいので、結局のところ、プログラムはしっかりしているのにちゃんと取り組んでいないあなたが悪いという形で受講者に責任を押し付けることとなる。

これは宗教と科学の対立であったが、政治の世界でもあり得ることだと思った。専門家がNOといっている政策であっても、効果が出るまでまだ時間がかかると言ったり、思いがけないイベントによって効果が薄れているが本当は効果があると言ったりということは可能である。

やはり人が関わる問題については簡単に実験することが難しいので、こういった事態が生じるのだろうと思った。映画で観る必要は特になく、本で読めば良いというのが自分の感想であった。

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