【コンサート】SUMMER SONIC OSAKA

サマソニに行った。晴れてよかった。フルで見たのは、THE STRUTS、Alexandros、YUKI、THE 1975、B'zであった。

THE STRUTSは特に予習もなしに見に行ったが、観客を煽るのがうまくてこちらも楽しめた。また、演者自身が楽しんでいる様子が伝わってきたのが良かった。曲名を知らないが、おそらくFIREという曲が好みであった。

Alexandrosについては、ライブでもしっかり声が出ていて驚いた。ボーカルは若く見えるが30代後半である。それでも、しっかり高音も出ていてよかった。結構前の方にいたが、後ろから押されることもなく穏やかに見れてよかった。ただ、ワタリドリを聴けなかったのは残念であった。

YUKIについては、このサマソニ3日目で最も良かったように思われた。数年前、具体的にはアルバム「FLY」やシングル「STARMAN」あたりでは、声だいじょうぶかな?と思わせる感じであったが、このライブではそれ以前よりもパワーアップしているようにさえ思われた。ランデブー・ワンダーライン・JOYと自分の好きな曲をたっぷり聴けてよかった。プリズムについてはライブ映えしない曲だと勝手に思っていたが、じっくり聴き入りつつ、生で観るYUKIにテンションが上がるという不思議な感覚であった。こちらも割と前の方にいたので顔をしっかり見ることができたが、若い頃の(!)木村カエラと言われても驚かない程度の美しさ・かわいさであった。

THE 1975については、今回自分がサマソニに行こうと思った理由の1つであったが、もっと予習しておけばと思わされた。というのは、歌詞が英語で微妙に口ずさむことができないからだ。ステージ自体は割と満足で、しっとりした曲から、ジャンプしたくなるPOPな楽曲、さらには縦に揺れたくなるロックな楽曲まで幅広い楽曲を楽しむことができた。一方、ボーカルがしきりにタバコらしきものを吸っている姿には、少し心配になった。

B'zについては、邦楽アーティストということもあり、サマソニに来てまで見るアーティストかという思いもなきにしもあらずであったが、良かった。そして、驚いた。というのは、彼らはスタジアムの全員の心をつかめるほどのロックバンドであると思っていたのに対し、このライブではブルーノートでしてもよいと思うほどのジャズっぽいアレンジを見せてきたからである。特に、裸足の女神のアコースティックバージョンには驚かされた。あのようなアレンジでも聴き入ることができたのは、新しく入ったベースの人や松本さんの演奏力に加え、ボーカル稲葉浩志の緩急をつけた力強さによるものであるだろう。あっという間に時間がすぎるほど楽しめた。

その他、ちらっと見たアーティストとしては、ENDLICHERI、TWO DOOR CINEMA CLUB、weezer、PALE WAVESが挙げられる。

ENDLICHERIは堂本剛のプロジェクトであるが、MCなしでファンキーなミュージックをどんどん繰り出してきて思いの外良かった。「エンドリ?」→「ケリ!」という、コールアンドレスポンスはこうやって分けるんだ~と楽しかった。ジャニーズという枠を越えているように思われた。

TWO DOOR CINEMA CLUBは、B'zが終わってから速攻向かったが、数曲だけでも聴けてよかった。自分は座ってみたが、彼らはダンスミュージックなので前列に近いところでスタンディングで聴くほうが、より良さを味わえるように思えた。I CAN TALKを聴き逃したのが悔しかった。

weezerは最後の2,3曲しか聴けていないが、セットリストが割と良かったので、最初から聴いておけばという思いがあった。特にtake on meのカバーはこの時期だからこそ聴ける貴重な楽曲だと思うので、聴きたかった。そして日本語のうまさに驚いた。B'zのパフォーマンスが良かったと言っていました。

PALE WAVESも今回の目当てアーティストの1人。1曲1曲ボーカルが説明したのが好感を持てた。最後にボーカルが客席付近までやってきて、こういうの期待してました~って感じになった。こちらは単独で行きたいと思えるパフォーマンスであった。

サマソニ@大阪に行くのは10年以上ぶりであるが、以前との変化を色々と感じることができた。たとえば、、

・1番大きなステージが縦長になった?(前はもっと横に長かったので、最前列にいれる人間はもっと多かった気がする。同時に、機材よりも後ろになる人間はもっと少なかった気がする。)

・SONIC STAGEの座席を使っている人が増えた?(前はたしかスタンディングだけだったので、もっと密度が高かった気がする。音楽を聴きながら休憩できるようになった反面、フェス特有の熱気みたいなものはあまりこのステージでは味わえなくなった気がする)

・自販機が充実した?(サマソニではポカリなどの飲み物が重要となってくるが、会場での飲み物はものすごい高いという印象があった。しかし、自販機が割と充実していたので、100円ちょいで500ミリリットル飲めたのは満足である)

・写真撮影している人が増えた?(アーティストによっては撮影OKなはずなので、どのアーティストがOKでどのアーティストがNGかを知りたかった。自分は怖がりなので、アーティストの撮影を一切控えたが、本当はPALE WAVESの演奏とか撮影して、広めたいという気持ちがあった)

・入り口が遠くなった?(OCEAN STAGEの入り口があんなに果てだったっけという思いはある。ただ、プラチナチケットを買えば優先的に前列に行けるようなので、今度行くときはそれを買おうかなと思う。)

総じて、前回より規模が小さくなったという印象である。かつては、タワレコ・ラジオ・雑誌などが主な情報源なので、そこで紹介されているアーティストを出しておけば多くの人が満足するはずであった。一方、Sportifyなどによって1人1人がそれぞれの好みに合った現代では、人によって好む音楽が分かれる。そのため、誰にとってもどストライクなラインナップというものはないんだろうし、だからこそフェスに行くという意思決定に至らせる人選は難しいのだろう。自分としては皆が好きなアーティストが現れることによって時代性を感じることができると思っているので、サマソニ発で人気に火がつくみたいなアーティストが生まれるフェスになれば良いなと思う。

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