【映画】弱くて強い女たち

映画「弱くて強い女たち」を拝見した。台湾映画。夫と疎遠で夫のことを憎んでいるように見えながらもあえて離婚に踏み切らない様は樹木希林と内田裕也の関係を思い出させた。同時に結婚状態を維持しているが故に、夫に別の好きな人ができてもその人と結婚できないという制約をうんでいる様はなるほどなと思った。映画「歩いても 歩いても」では息子を死に至らせた人に毎年毎年お参りに越させ縁を切らないことによってその人に息子の死を忘れさせないという制約を生むという描写があったが、本作では婚姻関係を通じて自由を与えないという様が描かれているなと思った。祖母役の役者はこの映画のなかでは比較的背が低く、下からにらみつけるような演技が印象的だった。全体を通じて重く、雨の日の休日にあうという気持ちもありつつ、こんな日に観ると気持ちが沈むなという気持ちもあった。

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