【演劇】Birdland
Birdlandという演劇を拝見した。世界を股にかけて活躍するボーカリストがそのプレッシャーからドラッグに溺れ、人間関係を破滅させ転落していくというストーリー。KAT-TUNの上田竜也主演。
ライブで何万人もの観客を魅了する場面とその直前のプレッシャーとの対比やそこから派生する負の連鎖についての演劇だと思っていたのだが、驚いたことに歌を歌うシーンが一切なかった。ボーカリストとしての光の場面が一切描かれないなか、終始、暗いトーンで展開していく。もっと緩急がほしいと思った。
また、ドラッグに溺れ狂っていくボーカリスト像は海外ではよくあるのかもしれないが、日本では正直思いつかなかった。もちろん薬に手を出したミュージシャンは日本にも何人かいるが、彼らが感情をあらわにしている場面を観たことがない。そのため狂った状況になるボーカリストというものをうまく認識することができなかった。そのイメージに一番近い著名人が自分のなかでハリウッドザコシショウだったということもあり、ドラッグに溺れる主人公からハリウッドザコシショウを想起するという最悪の事態になってしまった。これではうまく展開にのめり込むことができない…。
会場は女性の割合が高く、KAT-TUN上田くんファンが多いことが推測された。内容は自分にはピンとこなかったが、パルコシアター自体はちょうど良い広さでなかなか良いのではと思った。
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