【映画】 ザ・プロム

映画「ザ・プロム」を拝見した。同性愛であることを理由にプロムへの参加を断られた高校生が周囲のマイノリティに対する偏見を打開していくというストーリー。ブロードウェイで人気を失った俳優も売名を目当てに打開へと動いていく。社会問題をミュージカルやコメディタッチで描いていたが、啓蒙的な感じもちょっとして個人的にはあまり好みではなかった。

とはいえ、部分的に好みの点もあった。1つはプロムへ向かう高校生が親の車に乗り込むシーン。何人かの生徒が同時に家を出て、同時に車に乗り込み、同時に車のドアを閉める。このシンクロしたシーンは映像として美しいと思っただけに、そこからの展開には驚いた。

もう1つはエンディングのシーン。各役者の紹介の時にそれこそオリンピックで用いられた吹き出しのようなもので、ちょっとした自己紹介がなされる（例えば、リツイートがお好きとか）。実際は分からないが、現場はきっと楽しそうに撮影していたんだろうなということが伺い知れて面白かった。

映画より生で観たいという1作であった。