【映画】ブレッドウィナー/生きのびるために
映画「ブレッドウィナー/生きのびるために」を拝見した。舞台はアフガニスタンの首都カブール。父親を突然連れ去られた少女は、父親を連れ戻すために旅に出る。
旅に出ると行っても、簡単に父親を連れ戻すことはできない。なぜならば、女性が1人で外出することが認められていないからである。そこで、少女は髪を短くして少年のふりをして生きることとなる。このような背景があるので、彼女が街を1人で歩くというシーンだけでも緊張感がある。
少女が旅に出ているタイミングで、少女の姉と母親はまだ幼い弟とともに一家まるごとある男によって連れ去られそうになる。自動車に乗せられ絶望的な状況であったが、自動車の故障や母親の勇気ある行動によって連れ去りは未遂に終わる。とは言え、自宅から遠く離れた場所で車から降ろされることとなり、姉と母親の2人は幼い弟を背負って歩くこととなる。
このように女性が抑圧される背景を描きながらも、本作では主人公が父親を、姉と母親が弟をそれぞれ救う取り組みが描かれており、女性の強さが描かれているように思えた。
重いテーマであるが分かりやすく興味深く拝見することができた。