【映画】秘密の森の、その向こう

映画「秘密の森の、その向こう」を拝見した。森をテーマにした映画に弱い。「今、会いに行きます」「シシリアン・ゴースト・ストーリー」あたり、映像が頭に残っている。広大で開けているのに迷いそうになるという場所。そしてどこかこの世とあの世をつなぐ場所であるかのような場所。

本作も夢と現実を森の中で行き来するようなテーマ設定だ。だからこそどのような形で現実から夢へと移動していくかは鍵となる。千と千尋の神隠しではトンネルが大きな役割を担っていた。この作品では森へと飛んでいったおもちゃを探しに行くという行為がきっかけとなっている。子どもの遊びの延長線上に森があり、知らぬ間に非現実的な世界へと誘われている。自分はそのシーンが1番好きだった。

途中から娘、母親、祖母の関係性や、いまが現実であるか夢であるかを見失ってしまった。この分からなさも含めて心地よい感じもした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?