インド世界遺産の旅2024 4,5日目
さて四日目、インド最終日です。
この日は夕方の飛行機で帰国するため、今日の観光を終えた後、16時までには200km以上離れたニューデリー空港に戻る必要があるため、4:30起床、5:00にはスーツケースを出すという、早朝から動き出すスケジュールです。
昨晩妻が「胃もたれ」が、と言ってましたが一晩眠るとかなり回復してるようです。やれやれよかった。
5時にレストラン棟に向かうと、もうボーイさんがスーツケースを取りに来てくれています。
朝早くからご苦労様です。
まだ暗い中歩いてレストラン棟に着くも、まだ明かりがついていません。
2,3分待ったところで明かりがついてオープン、ほんとホテルの方も大変ですね。
私はこの日の朝はさすがにカレー味の食べ物は食傷気味で、いわゆる
アメリカンブレックファーストと言えそうなものだけをチョイスします。
こうして朝5:45まだ朝暗いうちにバスは出発します。
この時期インドは割と朝が遅いようで、ほんとに真っ暗です。
ホテルを出てしばらくしてやっと空が白んできた、という感じでした。
さて今日は最終日、【世界遺産】タージ・マハルへ向かいます。
しばらくすると昨日訪問したファティープルシクリの前を通過します。
結構戻って来てたんですね。
その後しばらく走るとやがてアグラ市内へ入ります。
ここは新しくきれいな街に見えます。
やっぱりジャイプールが昔ながらの街が残ってるようなところだったんだろうと思います。
やがて朝8時前に駐車場に到着。駐車場から入場口まで、またも電動カートに乗ってゲートに進みます。
この区間、いろんな物売りがいるようですが、車いす屋がいたのは驚きました。
「ここからまだ遠いよ。歩くの大変」と御老人を見かけては声をかけているようです。
さてここの入場チケット口で、中に入るときに使うシューズカバーとミネラルウォーターをもらって入場しますが
入場ゲートはさらに空港以上の人数の係官により厳格な警備態勢が敷かれています。
水以外の色のついた飲料、飴、ガム、それに筆記具みたいなものもゴミ箱が用意されてあり、任意放棄しているようです。
無事に入場すると、まず大きな大楼門が見えてきます。
これだけでもすごい迫力です。このデザインもだいぶ見慣れてきましたね。
大楼門の前ではカメラマンが「写真撮るよ」と我々団体客を見つけて集まってきますが
ガイドさんから、「撮ってもらうなら門の中のほうが良いよ」と言われて、その通り、と無視して進みます。
しかしこの大楼門も、赤砂岩と大理石で作られた非常に美しく、迫力あるものです。
大楼門を抜けると目の前にタージマハルが見えてきます。
「おぉー」と思わず感動の声が出てきます。
前庭含めて写真をいっぱい撮った後、ガイドさんの知り合いと思しきカメラマンの方に写真を撮ってもらうことにしました。
A5程のプリント1枚100ルピーで、見学終わるころにはプリントができる、ということでしたのでお願いしました。
夫婦一緒と、それぞれ一人ずつカメラマンご指定のポーズで撮影し、その場でカメラの液晶で写真を確認し、「これは残す」「これはいらない。削除」とその場で5枚選択してお願いしました。
でもホントに写真はカメラマン指定のポーズでしか撮ってくれず、自分たちの好みは無視されます。
まあ、それはそれで旅の記念としては良いでしょうけどね。
前庭をゆっくり散歩しては写真撮って、しながら墓廟に近づきます。
入り口は正面向かって左側からしか入れず、出口が正面右側の一方通行になってるようです。
階段を上がり基壇の上に上がり、少し進むと再度ゲートがあります。
このあたりでシューズカバーを付け始め、さらに階段を上がると一面大理石の基壇上に到達です。
目の前には白い墓廟が迫ります。
ここまで来ると目の前に大きなゲート状の入り口が目に入りますが、
上部のドームはもはや見えなくなります。
この入り口の周りも綺麗な草花の模様や、(おそらく)文字が刻まれているようです。
これより内部は撮影禁止ということなので感想だけになりますが、
意外と内部は「狭いな」という感想になります。天井も外観から見るよりもはるかに低かったですね。
これは内部と外部の二重ドームになってるから、そのように設計したもののようです。
内部中央にフェンスに囲まれて石の棺が置かれていました。
ここには2つの棺があって、中央に小さな棺、向かって左側に少し大きな棺がありましたが、クイーンとキングだ、と説明している人がいました。
そのフェンスの周りを一周する通路が設定されており、その周りを一周して出てきた感じです。
本当に立派な建物ですが、こうしてみると、本当にお墓だったんだな、ということが良く分かりました。
ここはムガル帝国5代皇帝シャー・ジャハーンがその妃のために作った霊廟です。
シャー・ジャハーンは2日目に行ったレッドフォートを作った人ですね。
この方は最終的にはこの後行く予定の「アーグラ城」に幽閉されタージマハルを見ながら亡くなった、ということですので、このあたり一帯が生活範囲だったんですね。
基壇を墓廟の裏に回ると後ろを流れるヤムナー川の向こうに、造成中の区画のような場所が見えてきます。
ここは、皇帝が、タージ・マハルと対をなすように対岸に黒大理石で自身の廟を作ろうとしたようですが、それもかなわず、その予定地が残ってる、ということみたいです。
実現していればそれはそれで素晴らしい景色だったかもしれませんけどね。
雨が降っているのか止んでいるのか、という微妙な天気でしたが、無事にタージマハルを見学出来て安心しました。
指定時間に合流地点に戻ると、きちんと写真がプリントされて出来上がっていました。
全部で5枚で500ルピー、(\1000弱) 良く撮れています。
自分たちでは絶対に撮らないようなポーズですから、良い記念写真になりそうです。
帰りも電動カートで駐車場に移動し、バスの乗車口に周り見何重にも取り囲む売り子の波をかき分けてバスに乗り込みます。
そして最後に向かうのは【世界遺産】アグラ城です。
こちらも観光地然とした入り口前でバスを降り、そのまま入場します。
ここも赤砂岩でできた赤い城になりますね。
赤い城が多くて区別が難しくなってきましたね。
ここは入場するとサルがお出迎え、入り口すぐの広場の周りをサルが沢山徘徊しています。
立派な門のゲートで入場チェックを行います。
ここはこれまで訪れた城よりも城壁等が高く、より戦闘に向いた城なのかな、という感じがします。
外から見ると赤い城ですが、内部に入ると白大理石で作られた部分も多くあります。
シャー・ジャハーンが幽閉されたという「囚われの塔」(ムサンマン・ブルジ)は白大理石にきれいな幾何学模様が施された作りとなっており、ここからはタージマハルを良い角度で眺めることができます。
以上ですべての観光を終えました。この時点で午前11時前、朝早くから出発した効果で午前中に観光を終えました。
このあと空港に向かいます。帰りの飛行機は18:00発ですので、15時位空港着予定で動くのですかね。
ここアグラからニューデリーの空港までは約200km、4~5時間はかかりそうですね。
なので日程表によると本日のお昼はお弁当になるようです。
車内で食べることになるんでしょうね。
アグラ城を出てアグラ市内を走っていると、市内の繁華街の一角でバスが停車、何してるのかなと思っていたら、ここでお弁当の積み込みを行っていたようです。
しばらくするとお弁当が、配布されましたが一人分が小さなミカン箱程度の段ボールに入っています。
???と開けてみると段ボールの中には普通サイズのお弁当箱に入ったお弁当に加えて、ミネラルウォーター、
紙パックのジュース、バナナ2本、ポテトチップス小袋一つ、ゆで卵1つ+お塩などが入っていました。
途中ドライブインで停車してお弁当タイムとなりました。
お弁当はフライドチキンとチャーハン的なご飯と野菜の炒めたものというものでした。
これにゆで卵を食べると結構おなか一杯でバナナ一本食べたところで降参です。
このあとドライブインで最後のチャイを御馳走になり、トイレに行って休憩終了。このあと空港に向けて爆走します。
ニューデリーの市内に戻ってくると、不思議なもので「あー、きれいな都会の街に戻ってきた」と感じます。初日にニューデリーに降り立った時とは全く印象が変わったことには自分でも驚きました。
ニューデリー国際空港の出発フロア前の意味不明の渋滞を乗り越えて15:20頃にバスを下車。
無事に余裕をもって到着することができました。
本当にバスの運転手さんアシスタントさんご苦労様でした。
ガイドさんは空港の建物内に入れないということでここでお別れです。
3日間お世話になったガイドさんは日本滞在経験も長いそうで、ほぼ日本ネイティブな日本語をお使いでしたので非常に助かりました。
空港の建物入り口にはマシンガンを携帯した警察?軍?の人員による
結構きっちりしたチェックがなされています。
我々団体もパスポートとeチケットを見せて入ります。
荷物の整理をして搭乗手続き。
今回の便は結構満席に近いのか、窓際3席並びの窓際2席で、通路側にも乗客がいるようです。
出国手続きはさらっと終えることができ、最後のお土産コーナーで
手持ちのルピーを使い切ります。
なおルピーは持ち出し不可とのことで、国外では円への両替もできないようなので注意が必要です。
と言っても大した額を持っているわけでもないので、紅茶や珍しそうなお菓子、家族へのちょっとした小物のお土産を買った程度です。
まあお土産物屋も搭乗ゲートまでの途中に何か所もあるので、あちこち立ち寄っていると、すぐに搭乗時間となりました。
帰りの飛行機も全日空便です。
外国航空会社のアウェー感も非日常を楽しむ面白さもありますが、
インド帰りでは、「乗り込んだらそこはもう日本」という安心感は非常に心地よいです。
機内食もちょっと和風な感じだけでありがたいですね。
こうして安心してビール飲んで寝ている間に羽田に到着。
荷物出てくるのを少し待ちましたが、無事に届いて入国手続き完。
この時点で朝6時過ぎ、十数分後に家の近くまで行く直行空港バスがあったのでこれに駆け込み、ひと安心です。
こうして4泊5日のインド旅行は無事に終了しました。