インド世界遺産の旅2024 3日目

さて三日目です。

本日も6:30から食事をはじめ、7:30にはバスにて出発です。

まずはシティパレスへ向かいます。
ここは現在もマハラジャが住んでいる王宮らしいです。
本日はマハラジャも御在宅とのことでしたが、ここはバスから降りますが
中には入らず、外から拝見しておしまいです。
(写真も残ってなかった...)

次に昨日見かけた風の宮殿へ。

風の宮殿


この宮殿の女性たちが、自分の姿を見せることなく街や、祭りの様子を見ることができるように、小窓が沢山(なんでも953もの窓があるらしい!)用意されており、さらに風の通りも良くなり、宮殿を快適な温度に保つこともできる効果もあったようです。
赤い壁に白い幾何学的模様の数々。近くから見ても非常に美しいですね。

こちらでも宮殿の真ん前にバスを停めて(強い!)降車します。
ただ、道路の宮殿側にバスを停めたので、近すぎて写真も撮りづらく、
道路の反対側に案内されます。

日本だったら歩行者優先ですが、ここインドではそのような話は通用しません。
片側1車線の普通の道路ですが、クラクションを鳴らして突っ切る車やバイクの間をかき分けてやっとこさ道路を横断します。

前の道路は交通量多すぎ!

ここで写真を撮り、もう一度道路を渡ってバスへ戻ります。
道路渡るだけでこの緊張感、すごいですね。

このあとジャイプールの街を離れ郊外にある【世界遺産】アンベール城に向かいます。

途中車窓から湖に浮かぶ宮殿「ジャル・マハル」を見ることができます。
「湖に浮かぶ」、というと聞こえはいいですが結構沈没してるように見受けます。

ジャル・マハル もはや沈んでる?

バスで久しぶりの山道を走るとやがて湖の近くの駐車場に到着です。
ここから山上のアンベール城を見上げることができます。
アンベール城に、連なる他の城もあって、見渡す限り要塞が連なる、雄大な景色を見ることができます。
さぞかし堅固な城であったと思われます。

アンベール城

ここで道が悪くなるため、バスからジープに乗り換えてアンベール城に向かうとのことです。
あまり大きくないジープで前に運転手+1名、後ろ(荷台部分に設けたベンチシート)に4人乗って(全部で6人乗り)発車します。

ジープへ乗り換え

途中ジープではなく、ゾウに乗ってお城に向かう一団もいます。
聞くとゾウだとおよそ30分ほどかかるそうです。

突然目の前に現れるゾウの一団

大通りから外れて山道に入ります。
というか最初は山道というより住宅地の狭い生活道路を抜けて行きます。
高度を上げて、住宅地が終わると山道に。
ここもインドですから当然爆走します。
前にジープタイプではないミニバンタイプの車が走ってましたが、
この車が少し遅いようで、私の乗ったジープがそれはもうクラクションの嵐です。
山上の停車場所直前には、何と狭い山道で追い越しをかけてしまいました。
10分程度でしたが、いやーこれだけでちょっとしたスリルあふれるアトラクションです。

山上からの景色もなかなかきれいです。

アンベール城入り口から


全員無事に入り口に到着し、お城に入場します。
門をくぐると美しい中庭があり、あちこちでウェディングフォトの撮影が盛んです。
たしかにきれいな場所ですから最適でしょうね。
広場にはゾウ専用の乗り降りする場所があるとのことで、確かにそこでゾウに乗り降りしていました。
優雅です。

ゾウ乗り場?

堅固にみえる外側に比べて、内部は非常に美しい作りになっています。
「一般謁見の間」はきれいな柱が立ち並び、大理石の床がひろがりちょっと涼しいスペースになっています。
ここからのふもとの景色は非常に美しいものでした。

ふもとの町の眺め

そしてガネーシャ門へ。ガネーシャとはゾウの頭を持つ神様です。インドでは至る所で見かけます。

中央にガネーシャの像があり、周辺は非常に美しい幾何学模様が施されています。

ガネーシャ門

ここも透かし彫りの窓が良い雰囲気を出しています。

門をくぐって中に入ると、今度は緑一面で、幾何学模様に区切られた庭園が広がります。

そこを過ぎると、「鏡の間」に到着です。
幾何学模様のデザインの中に、小さな鏡が沢山散りばめられており、美しいうえにキラキラ輝く素晴らしい作りです。たしかに一度夜にここでろうそく立てて見てみたいですね。

鏡の間手前の天井

さて同じようにジープで坂道を爆走してふもとの駐車場に降りてきました。
ふと駐車場の入り口を振り返ると「ワニに注意」の看板が小さく掲示されていました。
こんなところにワニがいるのか?いてもおかしくない、という感じです。


中央に「ワニに注意!」の看板が

さてバスは再度ジャイプールの街に降りて行きます。
次は【世界遺産】ジャンタル・マンタル天文台へ向かいます。

後でわかったことですが、午前中訪問した
「シティパレス」「風の宮殿」と今回訪れた「ジャンタル・マンタル天文台」はほぼ同じ場所にあります。
なぜ、ばらばらに訪問する必要があったのでしょうね?

で天文台に到着しましたが、私たちが現在想像する「天文台」とは程遠く、庭の各所に天体観測のための屋外施設が多数(20機?)並んでいる、という建築物でした。

想像以上に大きな施設です。

一つ一つはなかなか興味深いものです。
大きな日時計(分解能が2秒?)、北極星を探すガイド、
それぞれの12の星座を示すと言われている観測機
(これはどう使うのか良く分かりませんでした)
その他、多くの観測機が配置されています。

日時計など、大理石の計測板に非常に細かい目盛りが刻んであるのが驚きでした。

日時計の細かな目盛

インドではこのように天文学が盛んで、これは占星術とセットみたいなのですが、これがベースとなっているのでインド人は計算に強いのでは?といったことを言われていました。
そういった一面もあるかもしれませんね。

さてここでジャイプールの街はお終いで、バスに乗り次の街に向かいます。
ところでインドの街には「ジャイプール」のように「~プール」という街が多くありますが
これらはヒンズー教徒の街を意味するらしく、逆に「~バード」という街はイスラム教の街だそうです。
納得です。

さてバスに乗り、ファティブールシクリに向かいます。
途中までは昨日高速から降りてジャイプールに来た道を引き返します。
昨日は日が暮れてからでしたが、今日は昼間なので、また違う景色が見えてきます。(ゴミだらけなのは変わりませんが)

昨日降りてきた高速との分岐を過ぎてさらにアーグラ方向に走ります。
今日はまだ昼食を食べてないのですが、この先昼食食べられるようなところあるのかな、と心配になってきたころ、周りに何もないところでバスが突然Uターンします。

何事?と思っていると、Uターンして少し先に小さなホテル(看板はMOTEL)があり、そこのレストランが本日の昼食会場だったようです。

レストラン

ホテルのレストランというより、郊外のドライブインという雰囲気のほうが強かったですが、そこそこきれいな建物で昼食会場が用意されていました。
旅行案内にはこの昼食は「ターリー料理」と記載されていましたが、
結局いつものインドカレーセットでした。

ここではバイキングではなく、各人のプレートにあらかじめカレー3種にライスにタンドリーチキンが乗ってくるような日本のインドカレー屋で出てくるようなセットになっていました。
こちらのカレーは味も意外と食べやすく、飽きることなく食べ終えることができました。

今日の昼食。あら、写真のピントが...

食事を終えて売店を覗いてバスに戻ります。

そうして午後4時半くらいにファティープルシクリに到着です。
ここもふもとでバスを降りて電動カートに乗り換えて到着です。

ここはムガル帝国の皇帝が男子に恵まれたことに感謝し遷都した宮殿とのことですが、水不足と暑さのためにわずか14年で再度遷都されたとのことです。
水不足と暑さとか暑さとか事前にわかっとるだろう?と言いたくなりますが、

ファティープルシクリ。ここも赤い宮殿です。

それでよかったんでしょうね。

こちらのインド建築とイスラム建築が融合した作りとなってるようで、
「内謁殿」の柱の装飾とか、素晴らしい作りになっています。

内謁殿の柱

また空を飛び交う鳥を見ていますと、緑色でしっぽの長い鳥が沢山飛び交っています。
聞くと野生のオウムが飛び交ってるとのこと。ワイルドです。

再度電動カートでふもとに降り、バスに乗り換えホテルに向かいます。
今日は後ホテルに戻るだけ、比較的早く到着するはずです。

今日のホテルは少し戻って、バラトプールにあるLAXMI VILAS PALACE HOTELです。
ここは宮殿の中のホテルということで、早く行ってゆっくりと過ごしたいとところです。

ホテルに向かうバスの車中、ガイドさんから
「こちらのホテルではアーユルヴェーダを体験できるが希望者はいるか?」との問いかけが
すると妻が、「ぜひ、夫婦で希望します」と申込。あれよあれよと自分も初体験することとなりました。

夕方18時前にホテルに到着、19時からホテルのレストランで夕食、とのことでしたが、私たちは夫婦で同時に施術するなら18時から、ということで到着早々アーユルヴェーダに向かいます。

内部の扉でつながった二つの処置室にそれぞれ入り、同時にスタートです。
全裸となり渡された紙パンツをはいて台に横たわります。
ごっついインド人のお兄さんが、大きな手で私の全身にオイルを塗りつけてマッサージが始まります。
このオイルはごま油をベースとしているようですが、何か複雑なにおいがします。
全身表裏に足先までのマッサージを終えて、額にオイルを垂らしていきます。
ゆーっくりと長い時間をかけて暖かいオイルを額に垂らしていきますが、これが気持ちよくて、半分起きて半分寝ているような状態で額に流れるオイルが垂れていく様子を感じて行きます。
オイルは最初額の一か所に落ちるようになっていましたが、徐々に落下点を揺らしながら、まんべんなくオイルが落ちるように動かしてくれているようです。
なたかなり長い時間やってくれてるようで、額に垂らすオイルは3回以上継ぎ足されていたように感じました。
また頭皮へもマッサージを行ってくれます。
私のひよわになった頭皮に生命力が復活するといいんですけどね。

やがてお兄さんに起こされて終了。
ずっと目隠ししてたので見えてなかったのですが、全身ものすごい量のオイルにまみれてすごいことになっています。
お兄さんがあらかたふき取ってくれて、タオルを渡されて自分でも拭き取りますが、ちょっとやそっとでは拭き取れるようなものではありません。
ざっと片付け服を着て表で妻と合流。
ああ、髪が長い女性は大変だ...髪がオイルでびっしょりです。

部屋に戻って順にシャワーを浴びてやっと元に戻りました。
さっぱりしてここまでの旅の疲れがすっかり洗い流された感じです。

ちなみにここのホテルの部屋は、宮殿らしく、高い天井、高いベッド、洒落た造作、随分かわいらしい中庭、となかなか普通のホテルとは異なる魅力にあふれています。

ホテル入り口。こじんまり
中庭
中庭。もう夜ですけど。


ただし設備はその分古く、部屋のドアは南京錠を自分で占めるタイプですし、部屋の中はコンセントが少なく、スマホの充電にもどうしたものかと悩みます。

ホテルの部屋。天井がとっても高い
ホテルの部屋。調度品が優雅です。
ホテルの部屋のドア。優雅な部屋の内部に対し、まさかの南京錠!

19時からアーユルヴェーダを受けた他のお客さんと一緒に20時からレストランに向かいます。
このかたはオイルまみれのまま食事してましたが、「オイルがしみこむからこちらのほうが良い」とのことでした。
なるほどそういう考え方もあるんですね。

さて宿泊棟とは別で、歩いて数分かかる建物にレストランはあります。
私たちのバスの団体グループの方はほとんど食事を終えていて、
ガイドさんが控えているだけ、という感じでした。

こちらも非常にきれいなレストランで、その美しさはさすがです。
高い天井にきれいな装飾、シャンデリア、王族にでもなった気分で食事できます。

美しいレストラン。

メニューはもちろんバイキング各種カレー料理となります。

この日はキングフィッシャー大瓶を夫婦で1本だけあけておしまいとします。

早々に寝ることとしたいところですが、私のほうはお守りとして日本から持って来ていたスティック緑茶と一口羊羹で一服。妻のほうはちょっと胃もたれしたらしくて胃薬飲んで寝てます。
胃もたれだけで済めばいいですけどね。

あとこのホテルの部屋に置いてあった水はペットボトルのミネラルウォーターではなく、蓋つきのボトルに入れられたただの(?)水に見えます。
念のためこの水は使わずに、持っているミネラルウォーターで、飲み水、お茶、歯磨きまで賄います。
水は持参してきた分に加え、毎日バスで一人一本もらえることもあって「買わなきゃ」ということもありませんでした。
本日も部屋に問題は何もなく、快適に過ごすことができました。

ゆっくりとしたい優雅なホテルですが、明日は最終日、確実に空港に到着するために、何と4:30モーニングコール、5:00から朝食、5:45出発という怒涛の押せ押せ進行です。

それではまた明日。

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