【詩】本当の声
「これじゃダメだ」
「もっと頑張って」
今日も私は
私を追い立てる
でも 耳を澄ませば
もうひとつの声
やさしく響く
「そのままでいいよ」
誰かの「すごいね」も
誰かの「がんばって」も
本当は重たくて
息がつまりそう
深呼吸をして
目を閉じたとき
あたたかな声が
包み込んでくれる
「頑張りすぎなくていい
急がなくていい
あなたのペースで
歩いていこう」
そうだ 私には
私だけの時間
私だけの色
私だけの道がある
完璧じゃなくても
遠回りでも
これが私の
選んだ答え
強がらなくていい
背伸びしなくていい
ありのままの私で
確かに生きていく
この声は私
嘘をつかない
だから今日から
素直に生きていく