恐縮ですが…『鬱病』の話。③
こんばんは、お疲れさまです。
とうとう来た《人事異動》…。
今にして思えば、そんな日々が続けばメンタル的にドンドン落ち込んで行くのは明白なのに、《何処かで一縷の望み》を持っていたのか、『とにかく今は我慢して出勤するしか無い』と、自分に言い聞かせていました。
自分の所属課では居場所が無く、近くの総務課等で談笑する事が多くなった頃、そこの支社の一番上の上司から『君もそんな状態では居辛いだろうから、総務課へ移るかい?』と優しく聞かれました。
しかし当時の自分は《今に見ていろ、いつか自分の職分を取り返してやる》と云う、およそ根拠の無い、怒りにも似た感情で溢れていましたから、『結構です』と即答しました。
とは言え、自分の所属課でブラブラしているだけの社員が居る状態が続くのは、会社全体としても問題だと思ったのでしょう。直属の上司から『やっぱり今の状態でこの職場に居続けるのは君も立場的にツラいよね?本社もその旨了解しているから、異動しなさいよ。』と言われ、次の人事異動で本社への帰還を命じられました。
自分自身も《此処で意地を張って残り続けても“味噌っかす”状態が続くなら、本社へ戻って心機一転やり直そう》と考えられるようになりました。
もう一つの問題〜病院探し〜
ここで一旦話を変えまして…、
もう一つの大きな課題、初めに出てきた『転医先を見つけろ』と言うことが有りました。「精神科」という言葉は、今でもまだまだ“敷居の高い”所です。
大半が「メンタルクリニック◇◇」の様にカタカナで開業されていますが、そう成ると益々『何処の医院へ移ったら良いのか』、全く見当も付きません。
先のドクターは『僕は(都内の□○大から来ていて)この近辺なんて全く土地勘も無いし、まして知ってる同業医なんて居ない』とキッパリ言われていましたから、自分でどうにかしなくてはなりません(「お前みたいな若造に、知り合いのDr.なんか居るかよ」とは思ってましたがw)。
でも、風邪や足腰の痛みを取り扱う医師なら何となく近所の評判等が有っても、「精神科」と成るとそこいらで出回っている情報なんて普通有りません。一つ一つ所在地などを調べて、該当する医院のHP等を見てみますが、そりゃ《良い事しか書いてない》に決まってますよね。自分で『私は《薬出すだけの》ヤブ医者です』なんて書くワケがないww。
そうなるとネット界隈の《クチコミ》に頼らざるを得ない事になります。
都心の様に、た〜くさん精神科や大きな総合病院の立派な精神科がある地域なら別でしょうが、自分の住んでる地域では市内で2〜3軒が良いところで、近隣市でも数軒程度しか有りません。
どういう周期で診察に通うにしろ、「通院に往復○時間、次回の予約は□ヶ月後…」では、とてもじゃありませんが、此方が診療を続けていけません。
そうなると、その“近くの何軒か”の中から「良さそうなクリニック」を探す事になります。これは本当に難しい…。
さっきも書いたように其々のHPではお話に成りません。Googleのマップを参考に、往復距離等も考えつつ探しました。コレが結果的に唯一の方法だったんですけど、コレもねぇ…人によって医師との会話の受け止め方が違う場合もあって、同じ医院であっても『…の様に決め付けられて言われた。もうあんな医者には二度と行かない!』と憤る人もいれば、『此方の話を聞いてくださる○○先生のお陰で症状が良くなって…』と褒める人も居る…。
ま、結局は人対人の《相性》と云うことなんでしょうけど、未だ行ったことも無い病院を探してる身にすれば、“おっかない事”この上無い。
結果的に、車で十数分(バスでも30分)程度の医院を選びました。そこの医院はマップの感想が「こちらの話を先生は聞いてくれるから…」と云う患者さんがかなり多かったからです。HPでも、医師自身が『私は人の話を聞くのが好きです』と書いて有りました(ただ御高齢なのだけが一寸心配でしたが…)。
大概の「精神科」はTELすると先ず『ウチは薬を積極的に処方しますよ。それでも良いですか?』と聞いてきます。『薬をバンバン処方する』と言われると、何かしら《精神安定剤や抗鬱剤を山ほど服まされる》と云う悪いイメージが有る為、わざと先回りして言ってくるものなのです(混んでるので《体良く追い払いたい》だけのかもしれませんが)。
実際には、薬の強さや種類は沢山有り、その人に合ったレベルの薬を処方するので、薬自体は必要不可欠ですし、《いきなり植物人間の様に》成る訳も無いんですけどね…w。
ちなみに自分が、今の主治医へTELした時は、「薬への抵抗は大丈夫ですね?」程度しか言われませんでした。こうして『転医先』⇒主治医が決まりました。
(続く)