見出し画像

恐縮ですが…『鬱病』の話。②

こんにちは、お疲れさまです。

「休暇」と云う《地獄》の始まり…

何はともあれ、「休め」「休め」と急き立てられ、当面の課題の業務についてごく簡単な引き継ぎ(と云うより説明)だけして、追い返される様に帰宅しました。
妻は、以前から不眠や仕事の愚痴を聞いていたので「それならそれで良かったじゃない。しばらく休めば。」というような反応でした。その時は《コレで勤務評定に赤印が付くんだろうなぁ、出世なんてもう望めないのかなぁ…》程度に考えていました。

ところがどっこい、コレが《地獄の始まり》に成るとは、思ってもみませんでした。
最初に味わったのは、《自分の業務を同僚(←諍いの原因の人では無い)に渡した》ものの、『休んだら又自分が取り掛かる』と思っていますから、家に居ても気が気じゃ無いと云う“焦燥感”てす。
「アイツ(同僚)は交渉事苦手だから、きっと苦労してるだろうな。悪いなぁ…。」「聞き取り調査は進んでいるだろうか?」「交渉は拗れていないだろうか?」「(例の確執のある)同僚は書類や仕事をグチャグチャに引っ掻き回していないだろうか?」と、寝転んでいても、テレビを見ていても、全く心の休まる暇が有りません。処方された薬は「精神安定剤」や「催眠剤(←睡眠薬と異なり“寝付きを良くする”薬)」ですが、殆ど効果は感じられません。その上、ドクターからは『一週間毎に診察に来い』と言われ、毎回「何も(変化は)ありません」というやり取りだけで終わります。
そうして気も休まること無く、ただモヤモヤとした気持ちのまま、《1ヶ月の休職》は過ぎていきました。

謀られた…?

そして1ヶ月後、職場へ復帰しました。自分としては懸案事項だった様々な課題の事で頭が一杯で、「早く仕事を進めなくては」の一念でした。
ところが、勇んで職場へ行くと自分の机には書類は殆ど無く、どうでも良い様な回覧書類だけが溜まっているだけ…。呆然としている自分に、上司は『取りあえず職場に戻れて良かった。仕事は徐々にこなしていけば良いから、初めはのんびりしていてよ。』と云う、《信じられない言葉》…。

だって《○週間後までに必ず決定させること》《○月迄に話が纏まらないと、全体の計画が狂うので大至急!!》《現場の意見吸い上げと取引先業者との条件摺り合わせは、これ以上長引いて○月を過ぎるようなら、先方が『契約改定(=実質的な解消)』を切り出している》等々…、休む前は凄まじい状況だったのにも関わらず、『のんびりしていてよ』?!

同僚に経過を聞くと『○○課の方にも協力してもらって何とか成った』『摺り合わせの件は、○日迄に結論出なければ、揉めてる当事者をプランから外すと上司が《該当する全員へ申し渡した》ので、その後はスイスイ進んだ』等と、「それが出来るなら、何故自分が格闘している時に、誰かしら提案してくれなかったの?!」と言いたく成る様な怪しい回答ばかり…。
『とにかく○○さん(=自分)は、ゆっくり庶務仕事でもこなして徐々に慣らしていってくださいよ』と言われる迄に至り、《これはもう、自分という社員は『居なくなった者』と云う事で、職場全体内で決定したな》と感じました。
当初に触れた“諍いの有った同僚”は「その課で一番の古参だから」と云う事で、上司の許可など《追認でも良い》と云う様な勢いで、「自分がやっていた職分」を自分(=その同僚)の思い通りのやり方でバリバリ働いているのです。重要な会議も『○○さんは出席しなくて良いよ』と一方的に言われ、おまけに、他課から“応援”と云う形で『庶務担当』まで呼び寄せていて。
その日から、私は何もすること無く《梯子を外された気分で》机に向かって、来客に茶を出し、電話を取り次ぎ、回覧書類を回し、ただ座っているだけの生活に成りました…。

ごめんなさい、ここいら辺りは心の生傷が未だ癒えていない様で、感情的に成りました。「本当に辛気臭い話ばかりだな、もう聞きたくない」と思う方はスルーしてください。

でも、話はまだまだ続きます。

(続く)


いいなと思ったら応援しよう!