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自分の今までの仕事観と、これからの仕事観を整理してみる


自己紹介

適応障害で休職しています。具体的なことは以下にまとめました。

なぜこれを書くか

体調が回復してきて、復職するか転職するかを考えるにあたって、一度自分の仕事観を見直す必要があると思ったためです。

僕が体調を崩した主要因として、「べき思考」に囚われすぎており、それを元に職選択をしていた点があったと考えています。そのため、そのべき思考のフィルターを一度外しつつ、もう一度自分の中の仕事観を構築するために、この記事を書こうと思います。

時系列で見てみる

まず、現在までの仕事観の変遷を理解するために、僕の仕事観を、時系列にしてみようと思います。

誕生~高校卒業まで

そもそもあまり仕事について考えていませんでした。地方の進学校に通っていたのですが、「基本的に大学受験が最優先で、良い大学に入るのが良い」というスタンスだったため、勉強を頑張ることはしていましたが、具体的に勉強をしたその先を想像することはありませんでした。

そのため、仕事観と呼べるようなものはなく、あえて言うなら「まあ、その年齢になればなんとかなるだろう」という感じでした。

(とはいえ、誰しもが小さい頃から明確な仕事観・職業観を持っているものだ、とは考えにくいので、このこと自体を良くなかったとは思っていません。)

大学1~2年

少し認識が変わり、就職を意識するようになりました。大学2年生あたりで、「早ければ来年とかから就活なの!?」と驚き、少し就職について考えるようになりました。

大学1年時、専門科目が自分の興味とズレている感覚が強かったので、「なにか他の分野の仕事を探さなければ」と考えるようになりました。

また、高校のときに若干存在していた、「文系より理系のほうが良い(というか、理系科目が苦手な人が文系に行く)」という思い込みを持ったままだったので、せっかくだし理系職で何かないだろうか、と思いプログラミングを始めました。

この時点で、ある程度「好きなことを仕事にしなければならない」という、「好きなこと主義」とでも呼べる意識があったように思います。

これは、今社会的な風潮として「好きなこと主義」が良いとされる世の中になってきている、という影響もありますし、親があまり仕事が好きでないタイプで、よく「面白い仕事のほうが良かった。俺の仕事なんか面白くない。」とネガティブなことを言っていて、それが嫌だったため、「そうならないほうが良いな」と無意識に反発していた面もあると思っています。

大学3年~就活時期~休職直前

web系のベンチャー寄りな会社でバイトしながら専門の授業を受ける中で、プログラミング系で就職しよう、と考えるようになりました。専門でなくプログラミングを選択したのは、単純に専門の分野よりプログラミングが楽しかったことと、「仕事を頑張って成長していく必要がある」という意識が強くなっていた、というのが大きいです。

今思えば、「中間択としてとりあえず大学院に行く」や、「人生の中での仕事のバランスを考えつつ、他の職種を検討する」などの選択肢もあったように思いますが、当時は「仕事も、恋愛・友人関係も、趣味も、全て楽しまなければならない」というような、好きなこと主義が過度に一般化された状態になっていました。

これは、ベンチャー的な風土の影響を受けていた部分、専門科目が面白く感じなかったことへのフラストレーションの裏返し、当時勉強のために見ていたYoutube動画の影響(勉強を煽るものが多かった)、などがあると思います。

いずれにしろ、「好きなことを仕事にしつつ、仕事も頑張り、その上で他の人生イベントも全て楽しまなければ」というような、自分のリソース限界を無視した無理な意識が内面化されていたように思います。

休職後考えたこと

今までの仕事観の問題点

ここまでの、休職直前までの仕事観の変遷を踏まえて、休職後にもう一度問題を整理した結果、以下が問題だと考えました。

  1. 「興味を持ったことは全て、頑張らなければならない」という認知の歪み(これは人生観かもしれないですが)

  2. 「好きなことを仕事にしなければならない」という認知の歪み

  3. 仕事含め、人生全体でリソース配分を考える視点の欠如

以下でそれぞれ具体的に上げてみます。

1)仕事中に理解できなかった部分があったとき、自分の体力はなくなっていて休む必要がある状態にも関わらず、理解できるまで、仕事が終わった後でも勉強をしていることがありました。

1)僕は漫画やアニメを見たり、それに対して感想を考えるのが好きなのですが、「漫画やアニメを見た後は、必ず自分の(ある種ユニークな)感想を持たなければならない」と無意識に考えていて、そこから趣味として気楽に楽しみづらくなっていることがありました。

1)「自分が少しでも興味を持ったものには、何でも挑戦しなければならない」と無意識に考えて、明らかに自分が活動に向けられる時間的・体力的リソースが足りていないにも関わらず、新しい活動にチャレンジしようとしてしまう、といったことがありました。

2) 職選択を行う際、「好きなことか(興味があるか)どうか」という視点のみ考えていて、「自分の能力的に可能か、無理がないかどうか」という視点は欠如していました。結果的に、プログラミング以外の職選択以外はほぼ検討せず就活を行うことになりました。

3) 1と2が組み合わさった結果、「好きなことを仕事にしているのだから、無理をしてでも常に仕事を頑張らなければならない」という認知の歪みが発生しました。結果、仕事にリソースを割きすぎて、日常の楽しみが減っていきました。もともと漫画を読んだりゲームをしたり、友達と遊びに行ったり、などの趣味がありましたが、仕事にエネルギーを割くあまり、それらの時間は取れなくなっていました。

ではこれからどうするのか

  1. 「人生、興味を持った全てのことを頑張る必要はない」という価値観を受け入れた上で、

  2. 「人生における仕事の位置づけ」をもう一度考え直すことになると思います。

1を達成するには、日記・コラム法・note などにより日々認知のゆがみを発見・修正すること、が必要だと思います。

2を達成するには、「人生とはどういうものか」という自分なりのとりあえずの価値観を構築した上で、他のライフイベントとの兼ね合いを考えながら、仕事に割けるリソースを考慮しつつ、自分の無理のない範囲に仕事をセーブしていくことが必要だと思います。(= これが、これからの仕事観の大枠の方針です)

次は何をするのか

上の方針に沿って、他のライフイベントと仕事のバランスをどう考えるか、という、ここで考えたことより具体的な問題を整理したいと思います。このとき、具体的でわかりやすいので、「健康、家族、友人・パートナー、仕事、お金、学び・成長、趣味」の7つの領域について整理しようと思います。(益田先生が仰っている以下のものを使わせていただきます。)

ここまで言語化できれば、「復職するかどうか」の判断がある程度納得して行えそう & 転職する場合もある程度軸が明確になりそう、なためです。

感想

仕事観を順を追って振り返ることができて良かったです。ここまで一旦整理を終えることを1月中の目標にしていたので、ひとまず目標達成できてひと安心しました。

前回人生観をnoteに整理したときにも感じましたが、わかりきっているつもりでも、一度言葉にして整理すると、頭に入りやすくなるし、納得しやすくなるなと感じました。

今回の仕事観の修正作業も、休職以前から自分としてはできている・知っている「つもり」の内容ではあったのですが、いざ具体的に行動レベルで目を向けてみると意外と思い込みにとらわれた行動をしていたり、誤った理解をしていたりするものなのだなと思いました。実際、目に見える症状は悪化していったわけですから、修正はうまく行っていなかったのだと思います。

抽象的な問題整理が続きましたが、次回はもう少し個別・具体的な問題整理をしようと思います。以上です。

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