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新NISAで「オルカン」ってホントにいいの?個別株投資のススメ@信用取引の仕組みを理解して利用する側になるメリット
みなさんこんにちは
いつもご購読いただきありがとうございます。
さて、みなさんは信用取引についてどのようなイメージを持たれていますか?
「リスクが大きそう💦」
「追証が怖い😨」
「資金力以上にお金が無くなりそう😢」
なんとなくこんなイメージでしょうか。。。?
わたしの答えは「すべてNO」です。
❌信用取引は利用される側になってはダメ!
⭕️信用取引を利用する側になる
「信用取引の仕組みやルールを良く理解してリスク管理を徹底する。
その上で上手に利用させていただく」
これが正解です。
今回は信用取引の理解を深めるために基本的なことをお話しします。
はじめに
信用取引は、証券会社から資金や株式を借りて取引する方法です。少ない資金で大きな取引ができるため、利益を増やせる可能性があります。一方で、仕組みが複雑で損失リスクもあるため、初心者には難しく感じられることが多いです。
「貸借銘柄」「自己融資銘柄」「日歩」「逆日歩」などの専門用語も多く、理解しにくい部分があります。信用残高や回転日数など、信用取引に関わる指標も覚える必要があります。ここでは、これらを初心者向けにわかりやすく解説します。
貸借銘柄と自己融資銘柄の違い
信用取引で売買できる銘柄は、貸借銘柄と自己融資銘柄の2種類があります。それぞれの特徴を理解することで、信用取引をスムーズに進められます。
貸借銘柄とは
貸借銘柄は、投資家が信用売り(空売り)できる銘柄です。証券金融会社が保有する株式を投資家に貸し出すことで、売りから入る取引が可能になります。空売りができるため、株価が下がる局面でも利益を狙えます。
貸借銘柄には、一定の流動性が求められます。東証などの取引所が定めた基準を満たした銘柄だけが指定されます。そのため、流動性の低い小型株などは貸借銘柄になりにくいです。
自己融資銘柄とは
自己融資銘柄は、証券会社が独自に融資することで買い注文ができる銘柄です。ただし、貸借銘柄とは異なり、信用売りはできません。つまり、自己融資銘柄は信用買いのみ可能な銘柄です。
自己融資銘柄は、証券金融会社を通さずに証券会社が直接融資するため、流動性が低い銘柄でも対象になりやすいです。ただし、空売りできないため、株価が下がる局面で利益を出すことはできません。
日歩と逆日歩の違い
信用取引では、株を借りるためにコストが発生します。それが「日歩」や「逆日歩」です。この違いを理解することで、余計なコストを抑えた取引ができます。
日歩とは
日歩(ひぶ)は、信用買いをする際に証券会社へ支払う利息のことです。信用取引では、証券会社から資金を借りて株を買います。そのため、銀行の借金と同じように利息が発生します。
日歩は1日ごとに計算され、金利は証券会社や銘柄によって異なります。たとえば、信用買いの金利が年3.0%で、100万円分の株を買った場合、1日の金利は次のように計算されます。
100万円 × 3.0% ÷ 365日 = 約82円
逆日歩とは
逆日歩(ぎゃくひぶ)は、信用売り(空売り)をしたときに発生する追加コストです。空売りをするとき、証券金融会社から株を借ります。しかし、人気のある銘柄では貸し出せる株が不足することがあります。
このとき、貸し出し希望者(空売りしたい投資家)が多く、株が足りなくなると、借りる側が追加の費用を支払う必要があります。この追加コストが逆日歩です。
逆日歩の金額は、取引所が定める「品貸料(しながしりょう)」によって決まります。一般的な計算方法は次の通りです。
1株あたりの品貸料 × 空売りした株数 × 期間
たとえば、1株あたりの逆日歩が2円で、1000株空売りし、3日間持ち続けた場合、逆日歩の総額は以下のようになります。
2円 × 1000株 × 3日 = 6000円
逆日歩は、株不足が発生しやすい銘柄や人気銘柄で高額になることがあります。そのため、信用売りをする際は、事前に逆日歩の発生リスクを考慮することが重要です。
信用残高と回転日数
信用取引では、信用残高や回転日数という指標が重要です。これらを理解することで、市場の需給関係を把握しやすくなります。
信用残高とは
信用残高は、現在市場にどれだけの信用取引が残っているかを示す指標です。
• 信用買い残:信用取引で買われた株の総数
• 信用売り残:信用取引で売られた株の総数
信用買い残が多い場合、市場には多くの信用買いポジションが残っていることになります。信用買いは最終的に売らなければならないため、信用買い残が増えると将来的な売り圧力が高まる可能性があります。
信用売り残が多い場合は、将来的な買い戻し(ショートカバー)が期待できるため、株価の上昇要因になることがあります。
回転日数とは
回転日数は、信用取引のポジションがどのくらいの期間で回転しているかを示す指標です。計算式は次の通りです。
回転日数 = 信用残高 ÷ 1日あたりの出来高
たとえば、ある銘柄の信用買い残が100万株で、1日あたりの出来高が10万株の場合、回転日数は以下のようになります。
100万株 ÷ 10万株 = 10日
回転日数が長い場合、信用取引のポジションが長期間残りやすく、将来的な売り圧力になる可能性があります。逆に、短い場合は回転が速く、流動性が高いことを示します。
まとめ
信用取引には、貸借銘柄と自己融資銘柄があり、それぞれ信用売りの可否が異なります。また、信用取引には「日歩」や「逆日歩」などのコストがかかり、特に逆日歩は空売りのリスク要因になります。
信用残高や回転日数などの指標を活用すれば、市場の需給を読み取ることができます。信用取引を活用するには、これらの仕組みを理解し、リスク管理を徹底することが重要です。
現物取引と違い信用取引は株券を借りて売りから入ることができるなど、リスクをマネジメントすることができます。
また、自己資金の3倍程度の取引ボリュームにすることができるため、資産形成のスピードを速めてくれる可能性があります。
リスク管理を徹底し、信用取引を上手く利用することは自らのステージを引き上げてくれる魔法にもなり得ます。
上手に利用していきましょう。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝します。