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ありふれた恋と幸せ 4


蒼甫は約束をした資格や勉強もせず
ただぷらぷらして
東京の父に甘えて呑気に過ごす。

期間も決めているのに余裕ぶってて。
【何とかなるー😊】そんな感じだった。
腹が立った。

凄い会社に勤められるだけでも凄い事なのに
最低限の必要な勉強も資格も取らない。
東京の父は私に甘いのだ。
いや、厳しいけど甘い。
欲しいもの、住める部屋、お小遣い、食事、旅行。
夢のような暮らしを与えてくれる。

だからこそ、
きちんとしないといけないのに。

蒼甫はそれに甘えた。

人当たりのいい性格。
優しいところ。
ココロが広いところ。

そして私のご機嫌の取り方が最強にうまい。

怒っててもいつの間にか笑ってて。
許してしまう。


でもそれでもやっぱり違う。

しっかりしてほしい。

東京の父と母の顔を潰さないでほしい。

そして私の我慢は限界にきた。

ずっと蒼甫のパパとママには

【蒼甫は頑張ってるよ】
そう嘘をついてきた。

だって
蒼甫のパパとママが傷付くでしょ。

それが知られてしまう前に
私が目を覚まさせないと。

でも私も限界だった。


蒼甫のママに泣きながら電話で伝えた。

パパとママはすぐに東京に駆け付けてくれて
蒼甫を怒った。
そして必ず蒼甫をきちんとさせると
地元に一度連れて帰った。


どうか蒼甫が
昔のように頑張り屋さんでこの壁乗り越えますように。


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