Last love🌕🌙 8️⃣
再会。
アザは当然の如く、
日が経てば経つほど濃くなっていく。
ホテルに滞在しながら
とりあえず、
ある人達を頼りに向かった。
春風が学生の頃、
アパレルでバイトをしていた時の店長さんだ。
その頃は店長さん達もアパレルを辞め
不動産関係のお仕事に就いていた。
杏果ちゃんと店長さんはご夫婦になっていて
2人を尋ねる事にした。
連絡先もわからずだったので
お店に顔を出した。
迷惑掛けると思ったけどもうここしかない必死だった。
店長さん達はその時は不在で
メモを会社の人に託した。
その日、すぐに店長さんから連絡が折り返しきて
会う事になった。
事情を話したら杏果ちゃんも来てくれて
話しを聞いてもらって
ホテルへ帰った。
【話聞いてもらえただけでも私は安心した】
2人は
『春風に連絡するよ』
って言ったけど断った。
『春風に迷惑掛けたくないの』
『2人には迷惑かけちゃってるけど今、頼れる人が2人以外居なくてごめん』
2人は笑ってくれたけど
顔が心配って書いてある笑
そりゃアザついて久しぶりの再会なんて
心配するよね
【店長さん、杏果ちゃんほんとごめんね】
少しだけホッとできた次の日。
知らない番号から着信。
知らない番号には基本出ない。
メールが届く。
春風からだった。
店長さん達が話をしたらしい😅
冷静に考えてみたら話すよね。
私も同じ立場なら話すもん。
その後は
春風と話をして。
少し会う事になった。
仕事が多忙な春風に
負担も迷惑も心配も掛けまいと思っていた割に全て真逆になる。
春風が私の娘、葉月に会ったのは
この騒動の少し前で。
食事会をする人達と
子供なども含めて遊園地🎡に行ったのだ。
春風達は来ないよ。
そう言われていたので参加したのだが
娘を連れて行ったら太陽や春風、春風の仕事仲間が勢揃いだった😅
私は娘の出産後、
春風や太陽に会わせていなかった。
離婚もしてないので
春風に子供を会わせる事への違和感や
何となく
私が会ってほしくなかったのだと思う。
旦那の子供だから。
酷いかな。
でもそれが本心だ。
春風の気持ちも周りから聞いていたりしたので
うまくいっていないことや離婚になるというのは春風の耳に入らないように周りにはしてもらっていた。
私は
春風が娘、葉月の父親になろうとしてくれているのがわかっていたので
そんなの望んでいない事。
そして春風とはもう二度と恋仲にはならないと
決めていた。
だって
若い春風が私や娘の2人をとか。
ないない。
だって私は春風に幸せになってほしいんだから。
相手は私じゃないの。
私じゃない。
ダメダメ。
そうやって自分の感情にフタをして
春風と接した。
話したら全て無駄になる。
そのためにどれだけ春風に冷たくしたか。
春風の幸せ。
違う人と恋をして
そして結婚をして幸せになってほしい。
それだけ。
これだけはずっと変わらないでいようと思った。
春風が悩んでいる時は話をきいてあげるよ。
光が射しますように。
だから、
春風には娘を会わせなかった。
私のこの決断が揺らぐのがわかるから。
でも春風や太陽は
娘に会おうとしていて
会わせてくれない事を怒っていたので
どんな手を使っても会う事になるのかと思った矢先、遊園地で初対面する事になってしまった。
その初対面から少ししてからの事だ。
春風は店長さん夫婦から話をきいて
ホテルの近くまで迎えにきた。
なるべく泣かないように
何度も涙を堪え、春風の目をみないようにして
『ごめんね』そう呟いた。
春風はドライブに連れてってくれて
車で時間まで話す事になった。
春風の優しさに全て気持ちを委ねてしまった私は
その日から春風の家に隠れて過ごす事になった。
事情を知った春風のママが来てくれて
話をきいてくれて。
春風の家族と春風の元バイト先の店長さん夫婦。
のみ。
そんな春風との時間を過ごしていた。
私って最低だな。
娘を置いてなにやってんだろ。
そんな事を自分に思いながら
春風との時間を過ごした。
少しして
食事会の友人達や両親の耳に入ってしまった。
ここで愚図っても
春風に迷惑掛けるだけだし
とりあえず皆んなに説明。
そして
春風の家だと色々とまずいだろうとなり
両親のところへとも思ったが
春風のママがうちに置いでといってくれて
春風の実家にお世話になる。