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祖父が亡くなったあと

おばあちゃんも少しして亡くなった。
彼のおばあちゃん。

悲しかったけど。
物凄い悲しかったけど。

でも大好きなおじいちゃんのところに
いけて良かったなーなんて思った。


ココロがなぜか温かくなったのは
あの2人をみたからなのかな。

雨が降り出して
彼のおじいちゃんとおばあちゃんが
一緒にいて雨を降らせてくれたような気がした。

雨が降ると冷たく感じるけど
なぜか温かく感じたんだ。

おじいちゃんはいつも怒ってる風だった。
それは【どーして?】て聞いた事があったんだけどおばあちゃんは笑っているだけ。
おじいちゃんは黙ってたな😂

いつも怒るタイミングがあって
そこにどんな意味があるのか様子をみたら
おばあちゃんを守る為だった。

おばあちゃんが周りから何か傷つけられないように。

それに気付いたとき、
私、こんな2人になりたいって思ったんだ。

彼の家族は
彼のパパとママも含めてみんな、温かい。
優しさってこーゆー事なんだろうなと思った。

だから彼もこんな温かいんだって思ったんだ。

そうそう。

おばあちゃんが亡くなったあとに
確か、記憶が合っていたら彼と2人で話しをしたはず。
その時、雨が降ってたか降り出してきた。

彼は雨が降った事をマイナスに捉えたけど。

私は雨は亡くなった大事な人が
雨を降らせてくれてるんだよって
教えてもらった事があって。

彼にそんな話をしたんだ。

おばあちゃんがさ、
きっと彼に
がんばれー!愛してるよー。
ここから見てるから頑張れー!

そう言ってくれたようなそんな優しい雨だった。

確か、父が亡くなった時だったかな。
それとも祖父が亡くなった時だったかな。
その事を教えてくれたの誰だったかな。
私の母の方の祖母だったかな。

その時、雨が好きになったんだ。
濡れるのは嫌だけど。

辛い時やしんどい時に降り出した雨の時は
なるべくその雨はじいちゃん達が降らせてくれてるんだって思おうと思ってる。

案外、父と母って子供に対して厳しかったりするよね。うちの父と母は可愛いからこそ厳しくするタイプ。
だから雨も降らせずただ遠くから見てるんだと思う。

負けるな。前へすすめ。


私も子供達にはきっとそうするかなって思う。


大切な人を亡くす痛みを乗り越えた先にあるもの。

それはきっと人への見返りのない優しさと愛情。

なかなか難しいけど
出来ることを少しずつ自分達なりに得ていこうと
思ったそんな時間だった。




彼のおじいちゃんとおばあちゃんで思い出したけど。


私の中の祖父は唯一、

父がたの祖父。
祖母の再婚相手。


そして
祖母は。
父の再婚相手の私にとったら母になるけど
そっちの祖母。

だから私からしたら両方とも血縁もない
赤の他人だ。

そんな祖父と祖母は

同じ祖父と祖母として対面したけど
祖母は祖父に恋をした。
それは決して許されるわけでもないのだ。世間的には。
そして、祖父もまた。

自慢じゃないが
祖父はかっこいい。
モデルみたいとかじゃないけど😂
職人さんでチャキチャキしてる本当に愛のある人。
たまに地元から出ては会いにきてくれて
祖父とデートをする。
本当に大好きだった。

祖母は着物をきて
シャキッとしてて。
ダラダラしてる私をみてはため息をもらす笑
第一印象は怖かったけど
母を亡くしてからは唯一、淋しさを分け合える相手になった。
だから恋の相談も祖母にはしたし
祖母も恋の話をすると身をのりだして聞いてキラキラした女の子みたいになる。
可愛い女性。
1人で母を育ててきたので本当に厳しいのだけど
その分、愛のある人。
正しい道に導いてくれるそんな人。

そんな2人だからこそ
恋に落ちたのだろう。

祖父はきっと祖母を守りたかったんだろう。
そして、幸せにしたかったはず。
父も私も反対なんてしなかった。

だって祖父は自由がなかったから。
父の母。私でいえば父方の祖母になるが
ずっと縛られてて可哀想だった。
なんですごい歳の差もあるのに
祖母と結婚したんだろ。
不思議だった。

全然幸せそうじゃなかった。
だからそこと別れてこっちの2人が一緒にいれたらいいのに。
そんなことを思ったりした。

変なの。
ずっと思ってた。

祖父はお世話になった。救ってもらったから
恩返しのために結婚したときいた。

それなら尚更。

うちの父も自由な人なので
私と一緒になって応援していた変わり者。
2人が会えるように父と企んだりして。

母も父も亡くなり、そして祖父もなくなったとき
私と祖母だけになった。

遠方だからなかなか会いにいけなかったのだけど

色々な事情で祖母とも会わなくなって。

でも娘を産んで会わせたかった。

それを知っていたツインの彼が連れ出してくれて会いに行った。

その時、話をしたんだ。
もう自分の命が長くないこと。
そしてまだ祖父を愛している事。

祖母が亡くなったとき

そっちの世界で
幸せになってね、おばあちゃん。
そう呟いたら
雨が降り出した。

あーそうだ。

私の中の【雨を降らせてくれている】話をしてくれたのはこのおばあちゃん。

おばあちゃんそこにいてるんだね。
幸せだよー!そう教えてくれているかのようだった。


私も誰かの為にではなく。

本心で素直に生きようと
振り返って思った。


皆様も。
どうぞ
雨が降り出したとき。

大切な人たちが降らせてくれたと思ってみたら少しは幸せな気持ちになれると思います。

幸せな温かい雨が降り注ぎますように。

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