パパ　

本題に入る前に。
【パパ】と文字を送った私に友人はこう返信をしてきた。

パパってどっち？

はぁー？？？

脳みそ🧠ヤられてる。
私にそっちのパパは居ません！やめて！！
パパはパパだよ！やめてちょーだいよ🥺

そんな会話を繰り広げながら。

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私の血の繋がりが完璧にある実の父親。
（以下パパでお願いします笑）
こちら。
サザンの桑田さんに似ている。
これ、大事笑

カラオケが好きで良くスナックでお姉ちゃん達に囲まれて鼻の下延ばして披露する。
思春期の私はパパと目当てのお姉ちゃんの間に割って恋路の邪魔をする笑
振られる度に（ざまーみろ）とほくそ笑むのだ笑

⚠️きちんとパパを愛してる人は見極めれるので
そこは応援します📣がんばれー！パパー！
射止めよ❤️

そんなこんなで娘がご機嫌ななめになったら。
こちらを歌う。
【いとしのエリー】
これは恋人に対してだけども。
パパは娘の私にも歌う。
それだけでココロが嬉しい☺️と喜ぶ。

これだけ書けば
さぞかし、いい父親かと思うでしょ？
皆んな、思った？？？
ね、ね、少しくらいは思ったでしょ？🤪

そんなわけで、ここからはさ。
とりあえず今更だけど、もうこの世界にはいません。私が高校三年の時に亡くなりました。
夏休み中だった。

うちのパパは何度も再婚した。
きっと戸籍はパンドラの箱だよ😇
見ない方が幸せだ😂

パパは私の中で美化されていて
でもとても私にとっては最高の味方だった。
どんなに周りが私を責めてもパパは
後で私と一対一で向き合う。
そしてきちんと理解しようとしてくれる。
だからパパが外でどんなにバカな事をしてもどんなに嫌われても信じられたし、パパがひとりになってもずっと味方だよ。私がいるからね。
そんな事を思っていた。

ただ一つ。
今も許せない事がある。
それはどんな状況にあったとしても。
どんな言い訳をしてもそんなのは受け付けられない位、私はパパを憎んでいる。
何十年経ってもあの時の事は今も許せていない。

パパはみやこちゃんと再婚をした。
みやこちゃんは周りからの反対を押し切りパパと再婚してくれた。それだけの覚悟があった人だ。
私を娘として覚悟を決め、我が子を作らなかった。真面目で頑固で真っ直ぐで強い。
再婚と同時に自営業を始めた。
車の修理工場だ。
近所のご家族と仲良くなりとても良くしてくれてパパは人当たりも良かったので仕事も軌道に乗った頃、パパの足を引っ張る人がいた。
仕事もできずそこに住む事もできなくなり
借金を抱えた。みやこちゃんに迷惑がかかると周りから離婚を勧められ、最後までみやこちゃんは抗っていたけどパパがお願いして仕方なく離婚した。
そのあとは私を連れ、みやこちゃんの実家に戻った。少ししてからみやこちゃんは夜、散歩に行くと行ってそのまま帰らず自ら命をおとした。

パパはその頃、大都会で借金返済をするため必死に仕事をしていた。
寝る暇もない程、休まずに働き続けたはずだ。

パパはみやこちゃんの葬儀に顔を出さなかった。

私は何度もパパに連絡した。

【来て】って。何度も。

パパが連絡をしてきたのはそれからしばらく立ってからだった。
どのくらいかは覚えてないけど
今更という位。

来て早々、一緒に東京でパパと暮らそう、目処がついた。
実は手紙も来ていたが今更だと思った。
そしておばあちゃんが1人になると思った。
娘を亡くし1人になったおばあちゃん。
でも私は実の孫じゃないし迷惑かけると思ってパパのいる東京へ行った。

私は今、仕事をして借金を返し生活できるところまで軌道に乗せようとしたのはわかる。
それはわかる。でもみやこちゃんはパパに寄り添ってもらいたかったはず。
離れたくなかったんだよ。どんなに大変でも
みやこちゃんはパパの側でパパと生きていたかった。そんなの苦労じゃない。
パパを本当に愛していた。

私はそこから今もずっと。
イノチよりも大事なものはないと思っている。
生きているからお金が必要で生きているから幸せを求める。
生きているから幸せにしたいと思い、
生きているから幸せにもなれる。

どんなに頑張って未来のために頑張っても。
一緒に幸せにしたい人を大切にできなければ
死んじゃったら何の意味もないよ。

それから私はお金だ、仕事だと
大切な人よりもそっちばかり優先する男性が嫌いだ。苦手だ。

仕事を疎かにしてって言ってない。
本当に大切な時は一瞬の判断で決める事になる。
後にもしかしたら失うかもしれない。
でも、イノチより大切なものなんてないんだよ。
お金で人を買いお金で騙されお金で信用を失う。

勿論、お金で気持ちに余裕がうまれ
幸せになり幸せにもできる。

でもそれはやっぱりお金を使う相手があっての事。そのお金を手にするのに大切にしたい人の気持ちも失ったら何の意味があるの。

わかってる。
お金は必要だって。大事だって。
苦労かけるのも幸せにできないって思う気持ちも。

私のインナーチャイルドの傷はずっとこれ。
パパがしたこの事が私をずっと苦しめる。
そして大好きだとずっと思えた幼馴染が
これを私にしてくるんだ。