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 魔界の京都

タイトルと写真では、ものものしい感じになっているが、内容は更に痛いかも知れない。
京都には安倍晴明神社とか、様々な魔界と言われるスポットがあるが、今回はもっと別のありふれたスポットを紹介させて頂く。それは、家の近所にある「市立○○団地」のことである。消防団の夜間における広報活動で、車で30分程度、回って電気📣で呼び掛けをするのだが、先輩方の話をお伺いするに、この団地、何と飛び降り自殺がしょっちゅう有って、住民のみならず、他からもやってきて飛び降りるとの話である。一階にある先輩の自宅前に飛び降りられてしまい、後始末をしたとその先輩は言っていた。うわっちゃー、次の週末にその団地で災害訓練する予定になっているのに勘弁して欲しい‥幸い私はたまたま別の予定が有ったので、その訓練には行かずに済んだ。さらに焼身自殺まで有ったと先輩方同士で話が弾んでいた、本当、おじいさま達最強です。まあ、年配の方々の自殺や孤独死の現場にも、消防署が出動し消防団も駆り出される事が有るとのこと。因みに私は一度もそのような現場を見たことはありません。

心の中の魔界

ここからは、20年前、息子が産まれたばかりの時に起きた私の経験、心の中で魔界に行って帰ってきた話をしたいと思う。原因は職場に置けるトラブル。原因はありふれたものかも知れないが、影響は家族共々甚大だった。
夜全く神経が冴えて眠れない、睡眠薬にアルコールを飲んで、震えながら眠っていた。妻は息子を出産と育児の為に京都の実家に帰省中で、私の様子がおかしい事に気づいて、妻の実家のご両親共々、私がいた沼津にやってきた。私はぼろぼろだった。今では想像もつかないが妻はそのような私を抱き締めた。
妻に話しかけられても、私は固まったまま反応が出来なかった。何とか仕事には出たけれども、妻の応援メールや励ましをどれだけ貰っただろう。私も泣いている息子を見て追い詰められていた。仮に私が精神疾患で障がい者年金を貰う身になったとしても、年金だけでは妻子を養えないと言った事実が有った。
皮肉な事に自殺すれば、保険金、退職金、遺族年金で妻子は生きていけるのだ。(この後ちちゃっかり妻から就業不能保険に加入された)
が、当時は必死だった。本当に弱っているときは、独りで外に出てはいけない。電車のホームや橋の上から引きずり込まれそうになる感覚を今でも思い出す。自殺者の気持ちがわかってしまった😵💧妻も私の精神ケアと育児ストレスから突発性難聴になってしまい、今でも治っていない。
心の中の魔界から私が数年かかって帰って来れたのは、ひとえに妻の呼び掛けと生活管理が有ったからだ。それから10年以上、私は妻の心理的呪縛に囚われたままになった。(言いなりになったと言うこと)
今は、とりあえずそのような状態には無いけれども、もう一度魔界に行ってしまったら、もう戻っては来れないだろうと思う。

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