just one of idea

一年中、季節感なくクリスマスソングを歌っていたりする私。

華やぐ、この季節を楽しみにしています。

幼い頃の記憶、我が家には自動演奏付きの
アップライトピアノがあって、この季節は
ピアノからクリスマスメドレーが流れていて　
それがとても好きでした。

我が家　担当のサンタは相当に、張り切って
この季節に臨んでいたようで、本業は半休をとり遠方まで買い出しに行き、張り切るあまりに車の鍵を車内に置いたままロックをかけてしまったりと　慌てん坊のサンタだったようです。

この季節が好きなことも、そんな風に演出して
もらっていたからなのだなあ、と　ありがたく
思います。

私の両親は、この季節の　ファンタジーというか
優しい嘘というか、について　意見が分かれたことがあったそうで、　論争が行われたこともあったそうな。

ところで、私は、彼(サンタ)は　どうやら
いるような　いないような？　と勘繰りだし
もしかして　いないの？と頭をよぎったとき

そのとき、こう考えました。

うーん、いないかもって話もあるけれど、
こんなに世界中の大多数の人が　同じ嘘をつく
はずないから、いるにちがいない、と。　

規模的にも、人数的にも
こんなに大多数が同じ嘘を突き通せるはずがないもの、"現実的に"。って感じで　

自分のことを現実的だと捉えている　
子供でした。

最近、この季節のほっこりとしたエピソードを
思い出しました。

さて、タイトルの　just one of idea
というのは、私にアートセラピーを授けてくれた
師が引用していた言葉の一部。

いまでも、時折　思い出しては

私を、どこか　私の中心の　穏やかなところに
引き戻してくれるような言葉です。

"自分の意見も　偉人の意見も、知らない人の意見も、それぞれ　just one of idea ."

just one of idea,
just one of idea

私はこの言葉を　なんどか　ぶつぶつと、呟くと
色んなことが　フラットにみえてきて

そして軽くなっていくのを感じます。

この世には、商業的な理由からつくられる
流行やムードがあったり
色んな思惑も、綺麗に言えば　
それぞれの想いが溢れています。　

それは、良くも悪くも。

バズるとか、売れるとか
その背後には　煽るような言葉や仕掛けがあって
それは、インパクトもありながら

私には、それがお腹いっぱいに思えたり、
乱暴に感じられたり、目に余るような気分になったり、つまらないなあ、と感じたりするときが
あったりします。

そんな気分になるときは、私は私のペースで
私のスペースを　聖域を守りたいという
気持ちの表れなのだなあ、と感じて

さっ、と　自分の心地良いテンポを思い出してみたり、スペースを確保するよう努めます。

華やぐ季節でもあり、"商戦"の季節でもあり、
年の瀬で慌ただしい季節でもある12月は、

私にとっては、静かに過ごしたい季節でもあります。

just one of idea

師であろうが、憧れの人だろうが、
信頼する人だろうが、

誰のことを上に置くこともしなくていい

自分の言葉ですら、力を込めて説得に
走らなくていい

ムードに流されなくてもいい

フラットでいていい
just one of idea

もちろん言葉を　"軽んじる"　
ということではなくて

just one of idea という　フラットで軽い姿勢で
色んなことを眺めているときにも

ふっ、と羽のように自然と心に届く言葉があったりして、それは

いま、本当に求めている言葉なのかもなあ、
なんて思ったりします。

just one of idea

なんだか　色々お腹いっぱいになりがちなときに
唱えてみると　ふっ、と消化できるような
私にとって　そんな言葉なのです。

今年、最後の記事になりそうです。
よいお年をお迎えください。