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「決断」に必要なのは手放すこと、委ねること

昨年末12月30日、2匹目の保護犬を迎え、
先住犬との相性を見るためのトライアルが始まりました。

慣れない環境で2匹が体調を崩したりしないかな、と心配していましたが、特に大きな問題もなく、無事、正式譲渡となりました。

2匹目を飼うにあたって
先住犬との相性、時間のやりくり、
世話の分担、かかる費用など
ある程度のハードルはクリアできていましたが、なんとなく最後の決断ができないままでした。時間だけが過ぎていく先延ばし感。
先住犬との顔合わせやお散歩も問題なく、夫婦ともに我が家に迎えたい気持ちは強くあるというのに。

「何か他に決断できない理由ってありますか?」
スタッフさんにそう改めて問われて気が付きました。
「何もないな」

今、この子を家族に迎えて本当に良かったと心から思っています。
楽しいばかりではありませんが、それも含めて犬を飼う醍醐味を満喫しています。
彼らが過去にどんなに厳しい環境にいたのか想像もつきませんが、人を信じることを辞めなかった彼らの生き様に尊敬の念で胸がいっぱいになるのです。

左が多頭飼育崩壊から救出された柴系の女の子
右が先住犬の男の子、この子も保護犬

今回、命を預かるという点でより慎重な判断が必要であったのは確かです。
そうであったとしても、
すぐに決断できなかったのはなぜか。
その後、なぜ決断できたのか。

「決断する」とは「手放すこと」「委ねること」
それに尽きると感じています。

お金がかかる、時間がないかも、散歩できるかな、仕事への影響は、などと決断できない言い訳がたくさん自分自身の中にありました。
また、夫婦二人での決断になると、どちらがメインの犬のお世話係になるのかという力関係も微妙に働いてきます。

現状のお金、時間、体力、仕事、人間関係などへのこだわり(執着)を手放すこと。
新しい変化を受け入れる柔軟性を持つこと。
夫婦でも一人でも犬を守れること。
そして、困ったときは、自分だけの力でなんとかしようとせず、助けを求める声をあげること。

大いなるものに全てをゆだねて
サレンダー(降参)する。

この感覚を身につけていくことで、人は軽やかになり、人生の決断がスムーズにできるようになっていくのかもしれません。
数年前のガチガチに守りに入っていた私からすれば、ずいぶん軽やかに生きている気もしています。これもヨーガがいつもそばにあったおかげですね。

「無責任にいい返事をしない」という慎重さも大切ではあるけれど、50歳近くになり、残りの人生を考える今、誰かに迷惑をかけるわけでなし、ある程度自分の中にOKが出ていたら、全てを委ねて飛び込んでいく、そんな軽やかさを持って今年を過ごしたいと思います。

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