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お野菜ジューシージュース

夏休みは騒がしい。
朝目が覚めた瞬間から寝るまで、ずっと喋り倒している娘。
ほぼ一日中点きっ放しのテレビ。
フリー音源で構成されているあらゆる動画からひたすら同じ音楽が垂れ流されている。

気が狂いそうである。

チャンネル権を失い、見たくも聞きたくもない映像と音楽を流され続けていると、自分が見たいと思ったものを見る気力を失くすのだと言う事をこの数年で嫌と言うほど思い知らされた。
故にド深夜の一人薄暗い部屋でギターを弾きながら小声で歌ったり、キーボードを叩く音と電化製品の低い唸りだけが聞こえる時間はとても大切な時間だ。
雑多な音の中で過ごすのも嫌いではないが、その中で1時間でも心静かに一つ一つの音を聴ける時間を取ると取らないとでは日々の気持ちの在り方が随分と違う。

子供が一人でもいると言うことは常に騒がしいものなのだと言うのは親になって初めて分かった。
娘が先日「小さい頃と比べてだいぶ静かになった?」と聞いてきた時に気が付いた。
自分が子供の時は騒音元が自身なので比較的静かな方だと自認していたが、きっと違うのだろう。
幼児期と児童期はうるささの質が全く別物だ。
そして黙っていたとしても動きがうるさい。
比較的おとなしい部類であろう娘でもそうなのだから、比較的マイペースヒステリックだった私なんて騒音中の騒音だったであろうことは想像に難くない。

普段お酒を飲まない母がたまにビールを飲んでいる所を目撃して衝撃を受けたりしていたが、今なら分かる。
飲まねえとやってられねえ時があるのだ。

夏休みも折り返した。
あと半分くらいだ。
途中途中で意識を飛ばしながら乗り越えよう。
できる。きっとできる。

そう言い聞かせながら、私は今日も生きている。
文章が突散らかっているのは暑いせいだと信じたい。

タイトルは娘が何やら口走った小気味良いリズム。

今日の一絵は光合成。

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