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こしあんか粒あんか、そんなのどっちだって良いじゃないか

うちの娘は可愛い。
親バカフィルターを外したとしても可愛いだろうが、フィルターは外しきれないので、恐らく他人が見たよりも250%くらいで可愛い。
そしてずっと喋っている。
私の頭の中が娘の発する訳の分からない造語や言葉で埋まり切って飽和状態になり、思考が全く働かなくなり、すっかり生返事になった頃に恐怖の時間がやってくる。

「ねぇ、聞いてた?今の質問分かってる?」

彼女は訳の分からない言葉を発している隙間に重要な質問を混ぜ込んでくるのだ。
だから一言一句逃さず聞けと言ってくるのだ。
無理だ。
娘が喋り続ける時間は楽しくもあり拷問でもあるのだから。

まず好きな音楽のジャンルが違う。
私はロックが好きだ。
ギターとベースとドラムで構成された物がとても好きだ。
一方娘はピコピコした音楽とアニソンが好きだ。
私の好きなジャンルに垂れ流しの権利は与えられず、娘がいる時間はずっとアニメかピコピコいう声の高い娘さんが歌う曲が垂れ流し続けられる。
そんな音楽を拒否権もなく無理やり耳に突っ込まれ、ひたすら喋り続ける娘の声で脳味噌が痒くなる。

そして上記の恐怖の質問。

イヤホンで好きな音楽や大好きなAマッソのラジオをポッドキャストで聴きながら家事をしている時でも容赦なく話しかけてくる。
聞き直すと怒られる。
「お母さん、お母さん」って言って近くで過ごしてくれるのも今のうちだけだと言われるけれど、正直辛いものは辛い。
「小学生なんて可愛い盛りなんだから」と言われるけれど、娘が反抗してても可愛いし、40になっても可愛いと思う自信があるから、可愛い盛りは終わらない。
それとこれとは別問題なのだ。

取り敢えず今日も心をなるべく無にしてピコピコいう音楽と無限お喋りを聞いている。

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