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東北へ旅をして


なぜだろうと思った。

旅をしている時はこんなにも活力がでて、常に探し求めては足を動かし、どこまでも可能な限り行ってしまうのに、なぜ家へ帰った瞬間、手と足が止まってしまうのだろう。

旅そのものが私にとってはご褒美であり、非日常であり、美しいものを目に入れる時間、写真全振りの時間、つまり楽しい時間だからだろうか。

なんとなく、なんとなく、
まだしっかりと輪郭が出ているわけではないが


外だと、情報量の多さがまるで違うからではないのかと、思った。

風、光、雲、温度、香り、色、車、人、変化し続けるものがそこら中に転がっている。

その五感から入ってくる情報達が常に私の心に触れる。その心を奪われるようなもの達を追いかけて、追い求めて、その先に必ず私の心を動かすものがあると確信してるから、動けるのだろうか。

一方、家だと、主観しかない。

常に動き、変化し続けるのは、たまに部屋へ差し込む光と、テレビくらい。

それと、私の心。

私の心でいっぱいになると、基本的な家事をするにも、一苦労だ。

家事はルーティンだ。
変化がない、新しい知見がない。


たぶん、それがたまらなくつまらないのだろう。

でも、最終的に取り掛かっているのは、部屋が綺麗な自分の方が好きだからだと思う。

綺麗でいるということが気持ちがいいということを知っているからだと思う。

物が整えられているという状態が自分が暮らすうえで恙無く集中したいことに集中できるからだと思う。


外的刺激に私は突き動かされる人間であるのだと、改めて思った。

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