映像に出会って365日。
2021年5月18日
「なんでそう思ったのか、未だに良くわからない。もちろんきっかけは明確なんだけれど、そこからそうなった理由がポーネグリフくらい空白で、でもそれ以上に解読すらできない。」
確か、微妙に曇りでもしかしたら雨が降りそうな、大きな決断をするには申し分ないくらい見合ってない日。僕が親友を連れて、ヨドバシカメラに向かった日。
「僕はカメラを買いました。」
そこから少し時を遡ると、当時の僕は圧倒的にカメラアンチ族の一員。
「人の目を引くような素敵な写真は、きっとiPhoneでも撮れる。」
もしかしたら、今でもその感情が僕のクリエイティブの根底にあるのかもしれないけれど...
そして僕の1日置いた油汚れみたいな固定概念が、綺麗に溶けていったきっかけがこの親友で、彼が撮る写真に気づけば惹かれていたのがこの瞬間。
カメラでもっと綺麗なものを撮りたい
そこから僕が始めたのは、「一体どのカメラが良いのか」「自分の撮りたいものが撮れるのは何なのか」YouTube、Instagram、Twitterでひたすらに調べ漁っては、ネットで調べて。結局分からなくて。
そうこの時点で、僕に「ミラーレス」なんて言葉も「フルサイズ」とか「APS-C」とか「ジンバル」とか「レタッチ」とかそんな言葉、頭のどの引き出しを漁っても全く出て来ないし、まあ出てくるわけない。
そんな時にYouTubeで出会ったのが
「Ussiy_films」さん。
映像クリエイターとして、映画ライクなシネマティックという表現を得意とするクリエイター。
そんなUssiyさんのYouTubeで初めてみたブライダルムービーが当時の僕にとっては、街中で転んだ先にダイヤモンドが落ちてたくらいの衝撃で、多分あの時既に”映像で自分を表現する”ことに憧憬の気持ちを抱えていた。
当時初めて見たブライダルムービー
選ばれたのはSONYでした。
勘の良い人は、もしかしたらと思ってるかもしれないが、その通り。
僕はUssiyさんに憧れて、SONYのα7Ⅲを購入した。
「よし俺も映像クリエイターだ。」
カメラ購入から最初の3ヶ月
「よし、UssiyさんのYouTubeは見尽くした。何なら関連に上がってきた”大川優介”っていうクリエイターとか”たかさわけーすけ”ってやつとかもある程度見たし、映画好きだし、アイデアもめっちゃあるし、カメラさえあれば、ガチで有名なクリエイターじゃん笑」
蓋を開けて、絶望した。そう。ちょうどこの1年前の6月。
5月の僕は、手に入れた衝撃と、その幸福感に包まれて良く分からなかったけど、僕が、このカメラという生物の取り扱い方法に関して全くの未知であるという恐怖が次第に黄色い感情を黒く塗りつぶしていた。
「F値」「シャッタスピード」「ISO」
もしこれを読んでくれてる映像クリエイターとか、フォトグラファーの人は「嘘だろ」と思いながらこの次の文章を読んでください。
「上の3つをきっちり理解するのにかかった時間3ヶ月」
SONYのα7Ⅲってわかる?
今の僕が当時の僕の撮った写真を見たらまず一言目に絶対言うフレーズがこれ。
わからない人のためにSONYのα7Ⅲを超簡単に解説すると
2018年3月に発売開始
フルサイズのミラーレス一眼レフ
R(高解像度)、S(高感度)の良いとこ取り
2420万画素
写真、動画の双方に強い
撮像領域の約93%に693点の像面位相差検出AFセンサーが配置
メモリーカードがダブルスロット
圧倒的コストパフォーマンス
上記の点を踏まえ、発売からおよそ4年が経過した今もなお絶大な人気を誇るカメラ。
そんな僕が当時撮った写真がこちら↓
「www」
理想と現実
見ての通り僕の昔のクリエイティブはかなり酷く、そもそも勇者の剣と思ってたもに滅多刺しにやられ、そして何を学べばいいかもわからず、また滅多刺しにやられの日々。
自分のクリエイティブで売れたいと思ったのに、もはや自己表現すら自由にできない。
普通に落ち込んだ。
昔からとりあえず勉強してみて、それは実践しないと習熟度が測れないと思ってた僕は、ちょっと勉強してみて、「よしついにきた…笑」と胸高らかに、撮影に行っては、家に帰ってデータを見て「…。」それでも周りには「これ!すごくね??」って虚勢を張って。そりゃ周りの何もわからない人は、そもそも何がすごいのか、すごくないのかわからないから「すごいっ!」って言うよ。まあでもそんなこと当時の俺でもわかってた。あの時「すごくね?」って言葉を聞いてた人ごめんなさい。その「すごいっ!」って言葉を糧に頑張ってました(笑)
とにかくそんなことを3ヶ月と言わず、余裕で2021年またぐくらいまでやってた。
転機?
転機というのかスタートというのか、当時の僕にとっては完全に地獄の始まり。今の僕にとっては転機かな。今の僕にとっては。
それは、、、
、、、
、、、
「Adobe Creative Cloud」の契約。
なじみ深い言葉で言うとPremier Proをダウンロードした。
何が地獄だったかというと、このソフトめちゃくちゃ難しい。
もうほんとに、使ったことある人、挫折したことある人、コソッと手を上げて。はい。おろして。
でも、当時の僕がこのソフトを使おうと思った理由は今でも覚えています。
なぜなら「UssiyさんはFCPX(Final Cut Pro X)だった」から
今振り返ると、当時の俺ちゃんと考えてたなあと思ってます!
(ちょっとごめんなさい。最初は小説っぽく書こうかなって思ってたんですけど時間かかりそうなのでやめます!笑)
それは、「”映像”を仕事にしていく上で、シネマティックな映像クリエイターとして。だけではなくより自分の選択肢を広げて、いろんなチャンスを掴める状態にしておこう。」っと思い、業界水準のPremierを選択しました。
我ながら天才です(言い過ぎw)
これが後々功を奏すことに。
そして初案件
僕が初めて、お金を頂いて「撮影・編集」を請け負った映像がこちらです。
「ぶれ」「白飛び」「ダメカット」「謎構図」etc…
そもそも色編集すらしてないのがほんとにやばい(笑)
あ、ちなみにこの方は、最盛期「時給100万円のチェリスト」と呼ばれていた天才アーティストです(笑)
僕が若造にこの動画持って来られたら、普通に殴ります(笑)
それから
、福岡県で現在爆発的に拡大しているサッカークラブ(クラブの理念や熱量が本当に素敵なクラブです)↓HPの下の方に掲載して頂いております!
先輩のプロポーズサプライズ
あ、このYouTubeアカウントに関しては、最後にきちんとお話しするので触れないでええええ(笑)
などなどのお仕事をさせて頂きました。
でも実は裏があって
「ぜひ無料で映像を作らせてください」と頼み込み制作させて頂いたものがほとんどなんです。
にも関わらず、ありがたいことに報酬という価値を僕のクリエイティブに皆さんがつけてくれて、この時本当に
「映像で生きていきたい」と心から思えるようになりました。
本当に心からです。
猪突猛進
流行りましたねこの言葉。
僕、これだと心決めたものがある時の成長スピードは本当に早いとこれだけは自負してます。自分が心の底からそう思えて、心の底から楽しめるもの。
その時くらいから、この”映像”というものの輪郭をはっきりと掴み、今現状自分が何をしていて、何をするべきなのかが明確になったのは。
そこから僕は、”PremiePro”と”AfterEffects”の両ソフトを同時並行で学び始めました。もちろん独学です。
今の僕なら当時の僕に言いたい。
絶対スクールでも、何か教材でも良いから買え。と。
無料の学びには、自由は効くけど成長スピードが遅すぎる。と。
ひたすら闇雲にやってました。手当たり次第に全部。
テンプレ買えば良いものをお金なんてほぼ映像で稼げてないので全て自作。
「いいやこれは意味がある!」と洗脳してはチュートリアルを食い潰し
気づけば2022 年。一件の仕事もなく、ただひたすらに
独学。
独学。
独学。
独学。
独学。
独学。
独学。
入ってきた仕事も超低単価で、でもやるしかなくて
それがどんなに時給が下がっていこうが楽しすぎて、クオリティを求めて
そんなこんなをしているうちに2022年3月
本当の転機
いろいろな大人の事情で名前は出せませんが(お仕事でご一緒させて頂いている方にはざっくりですがお話しさせて頂いています)、某企業様から、お仕事の依頼を頂いたのです🎉
もう目キラッキラです(笑)
ここの詳細は省きますが
プロの映像制作チームの一員として入れてもらい、現場を体感し、編集を任され、とにかくその映像に没頭しました。
これまでにしらみ潰ししてきたチュートリアルのおかげで、映像表現の幅が広がり、ディレクターにかなりの高評価を頂きました。正直家で嬉しすぎて泣きました。
もちろん、良いことは僅かで自分の知識のなさの方が感じることが多かったです。
「データの受け渡し」
「データの管理」
「編集スタイル」
正直一人間としてめちゃめちゃ学びました。
そして一クリエイターとしてめちゃめちゃ自信になりました。
そしてその同時期、実はもう一つとある法人様からご依頼も受けておりました。
この時期にはすでに、先に出ていたα7Ⅲは完全に使いこなしていた模様です
このたった1,2ヶ月で大きな仕事を2件させて頂いた僕は、クリエイターとして本当に自信がつきました。またそんな中で好きになった言葉があります。紹介します
Appleの共同創業者の一人であり、同社のCEOを務めたスティーブン・ポール・ジョブズ (Steven Paul Jobs)が2005年の米国スタンフォード大学卒業式の祝賀式で卒業生に向けて行ったスピーチの一文です。
今やっていることたちを、「これはこうだ」と決定し「だからも未来はこうなる」ということは誰にもできないけど、いざその未来が訪れた時に初めて「ああ、あの時のこれがここで活きていたんだ」とつなぐことができる。だから「こうなる可能性があるという点を大量に作ってそれが繋がるのを信じる」しか方法は無いという言葉です。
確かにあの時「カメラを購入して」「サブスクのソフト契約し」「闇雲にチュートリアルを消耗し」「超低単価でやり続けた」からこそ
大きなお仕事で転ばずに、且つ高い評価を得ることができた。
まさに点と点がつながった瞬間でした。
人生に大量の点を
だからこそ、もし今このnoteを、こんなに読みづらいnoteをここまで読んでくれている人がいて、
「何かしたい」「自分の誇れるものを持ちたい」
っていう人はとにかく、その夢にプラスになりそうな点を1つずつ打っていきましょう。
時には、というか大抵否定されます。
「馬鹿なことはしないで、真面目に働け」って
大丈夫、僕は本気で応援します。
って偉そうに言ってるけど、僕もまだまだ頑張ります(笑)
でも現にほんの1年前、カメラの基本操作すら分からず、「映像制作で生きていくんだ!」って言ってたやつがそこから7ヶ月弱で、大きな企業様からのお仕事を1ヶ月で2件こなしてたって考えたら、なんか頑張れそうじゃない?笑
絶対、今読んでくれてるあなたの方が
自分に向いてるもの見つけて何をすべきかわかってるからとにかく頑張りましょう!
ということで、実はそこから実績をもとに新たな思考で戦略を立てて
「継続的な案件」にフォーカスしTwitterで営業をかけ
某有名TikToker様や、とある企業様のYouTubeの動画編集などさせて頂いております。
なぜTwitterにフォーカスしたかは、確か何人かには話した気がする…。笑
何かタイミングあれば話そうかなあ
最後に
そしてとりあえず2022年6月までは闇雲にやってみるってスタートしたんですが、なんとなくうまくいって(自分の中では色々考えてよく頑張ったって言いたい笑)
でもその中で、自分のしたいことも見つかったし
若干向いてないことも、苦手なことも見つかったし
またさらに多くの点を打っていきたいと考えております。
そのうちの1つ。
僕がこの2022年、残り7ヶ月で打ち続けたい点は”影響力”です。
言い換えると、発言力、広告力。
自分自身がこの1年間で体験してきたことは、当時の僕にとってはとてつもなく貴重な情報で、喉から手が出るほどに知り得たかった情報です。
っということは、今現時点でも当時の僕のような人がいるということで
つまりこの情報に価値があるんじゃ無いかと考えています。
まあそういった難しい話は一旦置いといて
ハウツー系の発信をしっかりやっていきます。
もしかしたらそれぞれのSNSのスタイルが変わるかもしれないし
「え、なんか最近嫌いかも」って思うかもしれないけど、思わないでください(笑)
頑張って思われないように、且つたくさんの人にとって有益な情報を届けていきたいと思います。
長くなりましたが、僕が
カメラを買って過ごした365日
怒涛でした。本当に。
喜怒哀楽。何周したかわかりません。唐戸市場の観覧車とトントンくらいだと思います。笑
けど本当に素敵なものをカメラは与えてくれました。
映像という表現は
その瞬間の感情を、呼び起こす特徴があります。
これ前にも言ったことがあるんですが
「思い出は曖昧だからこそ美しいのか、それとも形に残すからその美しさを発揮するのか。曖昧であればあるほど僕は美しいと思う。けどその曖昧さが故に失うのを恐れているんだと思う。だからこそ形に残す。はっきり明確にではなく。伝わり方があなたの価値観によって変わるように。」
そう。
形に残す強みは、感情を共有することができることです。
現代、映像を用いたクリエイティブなマーケティングはよく目にします。
僕自身も非常に興味のある分野です。
マーケティングに映像を掛け合わせることで従来の、マーケティングでは理解し難い売り上げを多方面から、上げることが可能になった時代です。
もちろん
僕は映像クリエイターとして
一人間として
この映像という武器は、どんなものにも遺憾無く発揮したいと思っています。
その反面。
映像の持つ本来の魅力。
”心に伝える何か”
これを追求していけるクリエイターを目指します。
僕にしか表現できない何か。
そして誰にでも表現できる何か。
映像の持つ
ありとあらゆる世界を
そしてたくさんの人の
日常を少しだけ鮮やかにできる映像を。
最後まで読んでくれた皆さんへ
特にInstagramで初期、何も持っていない僕の写真に対して、「本当に素敵で、山口県の写真って気づかなかった」って言ってくれてストーリーに拡散してくれたり
定期的に投稿にコメントしてくださったり、いつも投稿にいいねしてくださったり
わざわざ、DMで「いつもありがとうございます」なんて言えないですけど本当にありがとうございます。
結果で恩返ししていきます
まず山口県で1番のクリエイターになります
LiiK_FILMs | Video Creator