ノスタルジックジャパニーズロック
#夏に聞きたい曲 GRAPEVINE
夏。太陽が高くなり、木漏れ日を見ると思い出す曲がある。
なぜかイメージは夏の鎌倉の山のトンネルの手前の景色。
トンネルの入り口が緑にこんもり覆われているイメージと共に、
GRAPEVINE の 「ナツノヒカリ」という曲が頭の中に流れる。
2002年リリース。
この曲はシングルカットだと思うけれど
同じく2002年リリースの「another sky」というアルバムに収録されていて
当時高校2年生だった私は
このアルバムのイントロからの全体の流れと雰囲気がすごく好きで
思春期らしく放課後の校舎とかに佇みながら (怪しさ満点)
変な感傷にふけってこのアルバムを聴いてたとおもう。
なつかしい、MDで何度も。
夏の思い出って、パリピな思い出がないから
結局ノスタルジックなものが真っ先に浮かぶんでしょうね。
思い出すものががだいたいノスタルジック アンド センチメンタルって
なんとも詫び錆びな日本人なわたくし。
GRAPEVINEをバックに、浮かぶ小説
そしてこの時期同時に、江國香織の「なつのひかり」という
偶然にも同タイトルの単行本小説を読んでいた。
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それもあってこの小説の持つ雰囲気と
GRAPEVINEの独特に響くギターの音が
夏の風景と空気感とセットで私の記憶に保管されている。
ひとりでこっそり聴く音楽
GRAPEVINEは音楽フェスも常連だし
結構重鎮な日本のロックバンドだと思う。
しかし学生時代も、大人になってからも、
バインいいよねって言い合える人には数えるほどしか出会えていない。
いつも感傷に浸りながら、イヤホンでこっそり聴いて
ぼーっと遠くを見る。そんな音楽。
全体の雰囲気も好きだし
ボーカル田中さんの気怠そうな歌い方、歌詞に出る言葉のチョイスも好き。
なんならもう顔が好き。笑
そしてまた
イヤホンでじっくりとギターとベースの音追って聴いて
くらくらするのも好き。
このバンド好きな人はこれも好きだよね、みたいな傾向は語りやすいと思うのだけど
GRAPEVINEに関しては、傾向がいまいちわからない。
例えばね、
Blankey Jet City
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
a flood of circle
みたいなさ。
この例も賛否あると思うけど私の好みの傾向でいうとこんな感じ。
バインに関してはこの連想ゲームの引き出しが私の中にない。
バインの音楽をどう表現すればいいのか、いつもわからない。
誰かに良さを伝えたい時、うまく言えなくてもどかしいとともに、
ずっとひとりで空とか見ながらこっそり聴く
私だけの音楽でもいっか、とか思う。
みんなと共感して、分かち合って聴く音楽。
自分の中で大切に、こっそり聴く音楽。
どちらも自分の還る場所で、聴いてた頃の自分に戻れるもの。
なので私は今夜高2です。
(ヘッダー画像はエモピクを使用)