クジャクの話を聞いて、『孔雀明王』を再認識したこと。
突然ながら、「孔雀明王」という方をご存じだろうか?
明王と言えば、ほぼ憤怒の相をしているのだが、「孔雀明王」は優しいお顔をして孔雀に乗っているのが特徴。
毎日続けているオンライン英会話のdaily newsという教材がとても優れていて、その日、私が選んだトピックは『クジャクに関する豆知識』だった。
それまで、私がクジャクについて知っていたことと言えば…
・綺麗な羽根を広げているのはオスで、メスは地味
・そのゴージャスな羽根はメスを引き付けるため
ということで、私の中ではなんていうか、歌舞伎町のホストとか、女たらしみたいな印象しかなかった。
記事によると、
われわれは孔雀=「Peacock(ピーコック)」と思っているが、ピーコックは、厳密にいうとオスだけを指す。
メスは「peahen(ピーヘン)」
赤ちゃんは「peachick(ピーチック)」
生まれた時はオス・メスも同じで、雄クジャクの色が現れるのに、数か月を要する。
クジャクは雑食性で、肉も植物も食べる。 昆虫や小動物を食べるほか、クジャクはヘビ、しかも毒ヘビを殺して食べることも知られている。
と最後まで読んで、私は「孔雀明王」のことを思い出した。
孔雀明王は三毒を制すとして、仏教界では尊ばれる。
そう言えば、奈良博の「空海」展でも金剛峯寺(高野山)の孔雀明王が展示されていた。
たしか、正暦寺にも像があったはず。
なんと洞川の龍泉寺には、境内に石像が奉納されていた。
私の認識の中で、クジャクの価値がグーンと上がった。
クジャクさん、ごめんなさい。
そんな偉い方だったのね。
なんだか、蓮と同じような発想だなと思う。
泥の中から生えて、綺麗な花を咲かせる(環境に左右されない)。
クジャクも猛毒を食らいながら、綺麗な羽根を広げる。
ただし、クジャクの項目を見ると、
とあるので、クジャクが毒蛇を食べるかどうかは確認されておらず、後世に人が作り上げた話なのかもしれない。