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街角で写真を撮るときのマナーのお話

ストリートスナップを撮る際に、被写体を識別できないような形で映すこと(後ろ向きだったり、風景の中に小さく入るなど)が撮影マナーである、という意見を目にした。
自分自身も人がいる場所で写真を撮る身として、撮影のマナーみたいなことはよく考える。ただ、人が識別できないような写真のみ、と言われると、かなり厳しいな、というのが正直なところ。
この基準だと、例えば人が自分に向かって歩いてくる場所では一切写真を撮れない、ということになる。渋谷のスクランブル交差点などはアウトになるわけだ。
過去の自分の写真を振り返ると、人が識別可能な形で写っている写真はいくつもある。それらをアウトと言われるのは、かなり厳しい。
自分で撮る際に気をつけていることは、

  • 誰か個別の人間をクローズアップで無許可で撮ることはしない。

  • プライベートな空間や、逃げ場のない閉鎖的な空間(モールの中など)では撮らない。

  • カメラを構えた時に、誰かが撮られたくない素振りを見せていたらカメラを下ろす。

  • カメラを構えた時に、撮影が終わるまで歩行などを待ってくれている人がいる場合は、いったんカメラを下ろしてその方々を優先する。

というあたりだが、例えば人混みの中で広角レンズで撮っている場合など、人の顔が写ることは普通にある。ここに関しては、道路などのオープンな場所ではある程度大目に見てほしい、と思うのだが、路上での撮影は違法なのでは、という議論もあるようで、ひょっとしたら近い将来、日本ではストリートスナップを撮ることができなくなるかもしれない。

こういう写真は、日本ではもう撮ってはいけないのかもしれない。

あまりギスギスせずに、適度にマナーを守りながら譲り合っていけたらと思うのだが、やはり現代社会では明確な規則が必要になるのだろう。それは正しいことなのだろうが、自分のような古い人間は若干の息苦しさを覚えるのも確かだ。

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