～医師が伝える筋トレ・ダイエット理論～筋トレの効果 あらゆる病気リスクを遠ざける？もしかしたらコロナも？
筋トレの効果まとめ
１、基礎代謝が上がる
２、有酸素運動の効果が上がる
３、姿勢が良くなる
４、見た目
５、血流が良くなる
６、ストレス解消
７、美容・アンチエイジング
８、睡眠の質を高める
９、メンタル・精神力を高める
１０、あらゆる病気リスクを下げ、死から遠ざける！！
一般的に、上記の1-9はよく言われることです。
あまり言われることのない10についてよくお話しします。
一応、医師っぽい記事をということで。
１、基礎代謝が上がる
これからも何度も言いますが、基礎代謝が上がります。
筋肉量を増やすことで基礎代謝を上げて、痩せやすい体を作りましょう？
筋肉を増やすためには、よく食べます。太るから、筋トレしておいて食べないなんてのはもったいないです。筋肉が増えません。もちろん正しい食事内容というのが大前提ですが、、、
２、有酸素運動の効果が上がる
以前にもお話ししましたが、有酸素運動や脂肪をメインに燃焼するトレーニングです。しかし、有酸素運動だけ行っても痩せないし、時間の無駄です。それだけでダイエットしても始めたては痩せるかもしれませんが、やらなければ痩せないし、何よりぽっちゃりしたその見た目は長らく変わりません。
筋トレで痩せやすい身体、体質を作ってから有酸素運動を行えば効果は劇的に上がります。
３、姿勢が良くなる
筋トレで体を支える体幹部の筋肉をきちんと鍛えると姿勢の改善が出来ます。猫背で姿勢の悪いボディビルダーやジムのインストラクターなんて見たことないですよね。あれは、意識して姿勢が良くなってるんじゃなくて、鍛えた結果、自然と姿勢が良くなるのです。
４、見た目
言わずもがな、見た目、筋肉があった方がかっこいいです。もちろんゴリゴリマッチョは好き嫌いが分かれる事ですし、人によってはデ〇専何てのはいますが、それはさておいて。太ってる自分が好きだ、なんて人はいないと思いますが、、、これも偏見ですかね。
５、血流が良くなる
血流が悪いことで明らかに起きやすくなるむくみ、冷え性、肩凝りなどよくマッサージ屋に行ってマッサージしてもらって治るなんてよくありますが、これは一時的です。マッサージの効果があるだけですからね。筋トレして筋肉がついて血流が良くなれば永続的です。
マッサージ店には申し訳ないですが、マッサージ店にに行くならジムに行って筋トレしましょう。
※もちろんマッサージにはマッサージの良いところもありますよ。
６、ストレス解消
少しずつ自分の筋肉が増えてきたり、持ち上げられる重量が増えたりする達成感も辛いトレーニング後の心地よい疲労ももちろんストレス解消に繋がります。
それだけではなく、筋トレを行うと、セロトニンという「幸せホルモン」が分泌されます。聞いたことありませんか？セロトニン。
脳がリラックスしてストレスが解消されやすい効果、緊張を緩和する効果、気分をリフレッシュする効果があります。
思いっきり力を込めて何かを行うだけでもストレス解消になりますが、医学的にきちんと意味のあることです。やり過ぎて肉離れなどで身体を壊してストレスがたまることのないように。
７、美容・アンチエイジング
筋トレ後には「成長ホルモン」が分泌されます。名前の通り、骨や筋肉、臓器などの組織や髪の毛や皮膚などの成長を促して健康的な体を促すホルモンです。アンチエイジングに効果があるとされます。
ジムにいる人などは年齢よりも若く見えますよね。そんな風になってやりましょう。やってやりましょう、アンチエイジング。
８、睡眠の質を高める
９、メンタル・集中力を高める
キツいトレーニングは、メンタルの修行です。集中していないで筋トレしている人はいません。筋トレをガチでやっている人はどこの筋肉を使っているか考えながら行って、そこの筋肉を集中的に動かすことができます。よく、テレビでゴリゴリマッチョさんが大胸筋だけピクピクさせているのを見ますが、あれは筋肉集中しないとできません。あ、なかやまきんに君の筋肉ルーレットですね(笑)
そんなん出来なくても良いですが、辛いトレーニングを継続して行うことは精神修行そのものです。
１０、あらゆる病気リスクを下げ、死から遠ざける!?
これ、一番言いたかったことです。長かったですね、すみません。
筋トレをすることは、適度な運動をすることもそうですが、様々良いことがあります。純粋に運動の効果として肥満度が下がり、内臓脂肪が減ることにもよります。脂質代謝異常症や高血圧が改善する可能性がよく言われています。
ちなみにこれ、研究による根拠ありまして、
定期的にトレーニングをしている人は病気のリスクが低下します。8772人の男女を対象として平均6,7年の追跡調査を行い、筋肉トレーニングを継続して行っている人は、そうでない人に比べて、全ての病気による死亡率が23％低下しているこのことです。特に週2-3回トレーニングを行っている人が有意に死亡率を低下させることのこと（Dnakelら）
その理由、原因として
・グルコース代謝の改善、糖尿病リスクの低下
・血圧低下効果
・抑うつ状態の改善
・認知機能の改善
・免疫力の向上、全身性炎症の減少
などが考えられます。
ガン関連でも
ガンと診断された2863人を7年程度追跡調査したものでは、週1回以上筋トレをしている人はしていない人と比べると、ガンによる死亡率が33％減少することが発表されています（Lemanneら）
また、30歳以上の男女80306人を対象に週2回以上の筋肉トレーニングと週150分以上の有酸素運動により、ガンによる死亡率が31％、全ての病気による死亡率は23％減少することを明らかにしました（Stamatakisら）
以上、筋トレはいいことばかりですね。
免疫力の向上もそうですが、合併症の多い患者でコロナ重症化が多いことが分かっている今、コロナに対する筋トレの有用性も明らかになりそうですね。