アドベントカレンダー
アドベントカレンダー最終日の記事のタイトルがそのものずばりアドベントカレンダー!そんな大上段に構えて大丈夫なのか!?
という声が聞こえてきそうですが、特にハードルを越えるつもりもないのでモーマンタイ
というわけでアドベントカレンダーのお話です。
みなさんはアドベントカレンダーをご存じでしょうか?いやこの一連の記事ではなく。
実は、記事を持ち回りで投稿するというネット上の文化には、このような元ネタがあるのです。
で、このアドベントカレンダー、私が小学生くらいのときに我が家でも行われていました。
我が家は一般的な日本人家庭なのですが、私と兄が通っていた小学校がシュタイナー学園というちょっと変わった教育を行っている学校で、本場がヨーロッパということもあり、こういったキリスト教系の行事が身近にあったのです。学校には普通の学校とは異なる専用の教材やシュタイナー学園の考え方を解説する本などが販売される売店があるのですが、毎年11月くらいからはアドベントカレンダーも販売されていたりしました。
今回はそんなアドベントカレンダーの思い出の話です。別にアドベントカレンダーの起源や文化的位置づけに迫るような長大な考察文ではありませんので、タイトルを見て期待してしまった人は悪しからず。
うちが買っていたのはよくある(?)お菓子やおもちゃ、イラストが出てくるものではなく、毎日ひとつティーバックを味わうというものでした。
直方体のボックスの中に24種類のハーブティーやフルーツティーなどのティーバッグが入っていて、毎朝それを淹れて家族で楽しむという、我が家のモーニングルーティーン動画を撮るならぜひとも入れたい一品だったのです。
さて、このように優雅で典雅で丁寧な暮らしを体現するかのような一品が毎年11月になると我が家に届いていたわけですが、そんなものを上流貴族ではない一般家庭が入手するとどうなるのでしょうか。
3日目くらいまでは、その特別感に心躍らせてわくわくした気持ちでお湯を沸かし、ティーポットに注ぎます。しかし、だんだんとそれにも飽きてきます。それに何といっても朝は忙しい。毎朝ぎりぎりに起きて朝食をかきこみダッシュでバスに飛び乗るような生活に、ゆっくりと色づくお茶を楽しむ余裕なんてものは1秒だってありません。
そんなときはどうするか。答えは簡単、飛ばせばいいのです。朝起きる。あ!時間がない!そんなときは抜き出したティーバックを流れるような手さばきで箱の上に積み重ねていくわけです。
結果、週末になると3枚くらいのティーバッグが消費されずに残ることになります。ちなみに週の何日かは少し余裕をもって起きれる日もあります。そんなときは「アドベンティー(我が家の愛称)飲まなきゃ!」と義務感に駆られてお湯を沸かします。カレンダーノルマ達成!
そんなこんなで、たまったお茶は週末に飲んだり、夜飲んだりして少しずつ消費して借金をできるだけ残さずにクリスマスを迎えるというのが我が家の12月の目標でした。
ちなみに、24種類のお茶を楽しめるというのがコンセプトのはずなのですが、庶民の舌には違いが全く分かりませんでした。かろうじて酸っぱいベリー系、さわやかな柑橘系、甘みのあるフルーツ系、香りが強いハーブ系のジャンルの区別ができたくらい。
ちなみに、こういうやわらかなお茶より味がはっきりした紅茶のほうが好きです。
ま、どんなに背伸びしたアイテムを生活に取り入れたところで結局その生活のもともとの在り方の中で位置づけが決まっていき、アイテム一つで生活が劇的に変わるわけではないという話でした。
とはいえ、なんだかんだ毎年冬の風物詩として、カレンダーノルマをどこまで達成できるのか楽しんでいたところもあるので、それはそれで悪くないということでもあるわけですが。
さて、この記事はなんとか25日当日に出すことができそうです。今年出したもう一本の怪文書こと小説こと爪痕も当日に出すことができています。
しかし去年まではそんなことはなく、当日に出せるかではなく何日遅れで出せるか、そもそも失踪しないかみたいなレベルだったので、今年はタイミングが良かったのでしょう。ほかのみなさまも当日出せたり出せなかったりと悪戦苦闘していたりもするようですが、それも含めて冬の風物詩なのかなあと思った2023年のアドベントカレンダーでした。
実は、我が家ではアドベンティーになる前、もっと丁寧な生活への意欲があった時代にアドベントカレンダーを自作したこともありました。その時もその時で庶民ナイズされたのですが、その話はまた来年、私がまだDP9にいたら書くことにしようと思います。
はてさて、その記事は何日遅れで公開されることやら。
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