水先 今日の散歩の記録
今日は25,000歩。
歩くのは好きです。そして、自分のこころの中のモヤモヤがどうにも抑えられなくなった時にひたすら歩きます。
何年か前は京都4泊5日で、1日平均50,000歩歩いたことも。新撰組のゆかりの場所歩き、この話もおもしろい(私が思い出すのが)ので、また機会があれば書きたい。
寒いかな、と思いつつ青い厚手のセーターだけ。いつものジャンパーは羽織らずに、お気に入りの軽いリュックを背負った。
近くの水路沿いを辿っていくと、急に海に出ました。海につながる水路のトンネルから、潮のぶつかる音がします。
海は青い。キラキラ光る。
のぼるな こいのぼり会 あぶない
昔、消防の鐘が下がっていたような物見櫓のようなものに味のある看板がかかっていました。こいのぼり会、この会の本格的な活動は5月のこどもの日付近だけなのか、鯉のぼりを揚げる会なのか。この物見櫓はもしかして、鯉のぼりのための櫓なのか。確かにワイヤーが向こう岸へのびているのを見ました。
私が物心ついてから5月にこの島を訪れたことはなかったかもしれない。もし、5月もここにいる事があれば見られたらいいな、と思いながら歩いていると。
目が合いました。きっとここがこいのぼり会のアジトです。
こんなに早くにたどり着くなんて!そして、なんて分かりやすい目印でしょう。大きな建物でしたが、窓にペッタリと鯉のぼりが押しつけられている様子からして、この建物ギューギューに鯉のぼりが押し込められているのではなかろうか、想像がどんどん膨らみながらニヤニヤしてしまいました。
私の散歩は気の向くままの、やたらめったら歩きです。特に目的がなければ、気になる道を選んで進みます。
人が2人並んでギリギリの道を進んだり、猪が横切った竹林を通ったり、島の道も面白い。
そうこうしていると、今日の目的としていた堤防につきました。が、しかし、道は水の中。
砂浜を囲っているのかな、あんな風にカーブを描いているのも潮の流れを計算して設計されているのかな、そういう想像はあんまり進みませんでした。
潮の満ち引きで無くなってしまう道、満ちている時は通れない道。昨日、祖父とドライブをしていて見かけた時は人が歩いていて、海に向かう堤防がとても気持ちよさそうだったので、そこを歩きたくてうずうずしていたのです。
海の水の下になっている道を今歩けば、きっと海の上を歩いているような気持ちになるんだろうなと想像しながら、また現れている時に出会えますように、とその場をあとにしました。
水先人、水先が分からずとも進みます。知らない地での散歩がこれほどに楽しいとは。
♩青春おじいさん
中山うり
2016年 アルバム「マホロバ」
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