「学校を変えたい」そう思うあなたが主人公です。──課題解決型教員研修「LEAMP」が考える、学校の課題解決の是非。
学校の先生方の「課題」とは?
これらの葛藤は日本の先生のほとんどが抱えているものだと思います。
未来を担う子どもたちに対して、熱い思いをお持ちの先生方。
皆さんは思い悩みながらも、日々目の前の子どものために奮闘し、教育実践に励まれていることかと思います。
しかし、日本の学校現場の労働環境にはまだまだたくさんの課題が残っています。
それらの課題は先生方の思いを実現するハードルになっていることでしょう。
さらに、課題のほとんどが昔から言われてきたものばかりで、改善しにくいものとなっています。
教育現場の「課題」とは?
では、昨今の教育現場にはどのような課題があるのでしょうか。
他にもたくさんの課題があると思います。
また、それらの課題の多くは長年問題視されているにも関わらず、解決されないままです。
そんなたくさんの課題を抱える日本の教育現場が、諸外国に比べても高い水準を維持して教育システムを成立させているのはなぜでしょうか?
それは、ひとえに第一線で日々奮闘している先生の力が大きいのだと考えます。
教材制作、掲示物作成、保護者対応、財務管理、けがの手当など「先生」という職業に求められることは多い分、教育を成立させている先生の力は凄まじいものです。
ただ、この属人的な体制を続けているままでは、現場の課題は解決されません。今後も、求められることは増え続けていき、属人的な体制が続くばかりでしょう。
今の先生の負担を減らし、教育をよりよいものにするには、教育現場に数ある課題を解決することが、何よりも喫緊の課題となっています。
では、これらの課題はどうすれば解決できるのでしょうか?
教育現場の「課題」を解決できるのは?
例えば先に挙げた3つの課題、
はどのようにすれば解決できるのでしょうか。
それぞれ、少し考えてみたいと思います。
①定時内に終わらない業務
小学校は空きコマがないので「生徒を帰してからが仕事」とよく表現されます。
中学校・高等学校は部活動があるため、定時を超えてしまうことが当たり前になっています。
そもそも、定時に終わらない業務量になっているのが悪い! と思ったあなた。
全くその通りだと思います。
そうは言っても、なんとかして定時に帰りたいですよね。
小学校の場合は生徒の帰宅は、多くが遅くても15:30頃でしょう。
定時が16:30だとすると、1時間で授業準備や資料作成をしなければなりません。
ここで定時に帰るために、考えられる手段は大きく2つだと思います。
1.生徒の帰宅を早める
2.1時間で授業準備や資料作成をやりきる
1の場合は、管理職や学校全体を巻き込んで時間割の改訂などを提案する必要があります。
2の場合は、業務の効率化や授業設計の工夫を自分で行う必要があります。
となると現状の解決策は、ほとんどが後者の2、「自分で」なんとかするしかなさそうです。
②探究活動やICTなど新しい教育体制への対応
年々増え続ける「○○教育」。
たくさんの資料や指導書を読み込んで実践するのは結構大変です。
こちらも、「何か増やすなら何か削れ!」という声が挙がってきそうです。
ただ、そうは言っても仕事上対応しないといけないところです。
では新しい教育体制(「○○教育」)に対応するにはどうすればいいでしょう?
いくつか案を挙げてみます。
・外部団体や企業と連携して実施
・常日頃最新情報をキャッチ
・得意そうな同僚と協働
などでしょうか。
外部に任せるにしても、連携を行うのは自分なので、結局は「自分で」対応するしかなさそうです。
➂教員のなり手不足
最近は色々な自治体で定員割れが起こり、教員のなり手不足が顕著な課題となっています。
①の定時で業務が終わらない問題などが起因して、なり手不足につながっていることが考えられています。
ではこの課題を解決するにはどのようにすればよいでしょうか。
・教員の魅力を国を挙げてアピールする
・給料をあげる
・生徒に「憧れの大人」として教師が挙がるようにキラキラ仕事をする
などでしょうか。
ただ国の予算には限りがありますし、全体の動きに期待を抱くのは得策ではないかもしれません。
①②➂のそれぞれの課題を見てみると、案外、学校現場の課題を解決できるのは現場で頑張る「教員」なのかもしれません。
教員が頑張れば現場が変わるのか?
さて、ここで改めて、教育現場の課題を解決できる可能性がある人(団体)を一覧にしてみたいと思います。
・教員
・教員(管理職)
・教育委員会
・文部科学省
・教育系民間企業
・教育系NPO
・その他影響力のある人
ここで挙げた人々(団体)はそれぞれ違うアプローチで教育現場の課題を解決できる可能性を持っています。
ネットなどで調べてみると、それぞれたくさんの事例が挙げられるでしょう。
しかし、我々が考える、真に教育現場の課題を解決できる人は
「現場の先生方」なのです。
関わり続けてきたからこそ見えてきた、「課題」
lightfulの事業の1つである次世代教員養成プログラム「TEST」では、
埼玉県戸田市教育委員会、一般社団法人merry atticと連携し、学校現場にてインターンを行う教員志望の学生を全面的にサポートしてきました。
「TEST」を通じて学生や学校現場と関わる中で、私たちは
「”当たり前”に対して健全な懐疑心を抱き続け、課題を発見し、解決・改善する力をつけるための機会」が不足している現状が「課題」であると考えるようになりました。
「課題」と向き合うために
私たちlightfulはこの「課題」と向き合うべく、教員志望の学生や若手の教員に向けた『課題解決型教員研修「LEAMP」』を実施します。
まずは、身の回りの困りごとから、教員一人一人が感じている疑問や違和感を、本質的な課題と設定する。それを、自分自身の教育観に沿って、解決・改善できるようになる。
この一連の流れを伴走しお手伝いするのが、『課題解決型教員研修「LEAMP」』です。
そうすることで、課題や違和感をそのままにしないという意識が学校現場に少しずつ醸成され、学校や教育を教員自身がアップデートしやすい環境が広まっていくと私たちは考えています。
課題解決型教員研修「LEAMP」とは?
課題解決型教員研修「LEAMP」は、教員志望の学生や若手の教員に向けた、課題発見・解決力を育成するプログラムです。
「LEAMP」では、自らで課題を発見し、自分自身の教育観に沿って、解決・改善できる自分へ変化するきっかけを提供します。
学校現場の課題発見・解決例
「LEAMP」を受講することで得られる課題発見・解決力が以下のような場面で活かされます。具体的な事例は以下があります。
01. 教職員が業務において最適なリソース配分をできていない
02. 生徒たちが「自分らしさ」を発揮できていない
03. 教職員の人間関係が構築・深化できていない
これらは、実際に0期生の方々がカリキュラムの中で課題を発見し改善へ導こうとしている一例です。
これこそが、教室を、学校現場を、そして先生と生徒の生活を、日本の未来を変えるのです。
身近な場所の、困りごとを解決する。
この力は、どこの学校現場にも、そしてこの現代社会では、誰にでも必要とされています。
こうして言ってしまうと難しい事のように感じられますが(そして実際、コツを掴むまでは難しいことなのですが……)、この力があるとないとでは、学校現場への、また他の先生や仕事への、そして何より生徒への向き合い方が大きく変わってきます。
そして、これだけのことは、実は誰にだってできるものなのです。
学校現場を変えていくことは、学校の「外から」しかできないと思っていませんか?
生徒たちに一番近く、学校の仕組みに近い「内から」変えていくことは本当に不可能でしょうか?
そんなことはないはずです。
事実、学校現場をより良くしようと日々実行し、改善に努めている教員の方たちと、私たちはより良い学校現場を模索してきました。
まだ学校現場に携わることを諦めたくない、教員を志す学生や若手教員の方々へ。私たちは課題解決型教員研修「LEAMP」を提供します。
課題解決型教員研修「LEAMP」受講者、募集。
2023年度、第1期の実施は8月~10月の夏を予定しております。
以下日程では、課題解決型教員研修「LEAMP」の説明会を実施しております。
ぜひこの機会にご参加ください。
応募資格
対象
・教員を志している学生(大学生以上)
・若手(1-5年目)の教員
・他業種から教員への転職を考えている社会人
※ 学生に限らず、若手の教員や転職を考えている社会人の方のご応募も受け付けております。
条件
プログラムに対するヒアリング・アンケートに協力していただける方
おわりに
学校教育に携わる皆さんは、1度は感じた経験があるのではないのでしょうか。
しかし、「教員」とは、これからの未来を担っていく子どもたち一人一人と向き合う尊い職業です。
何か子どもたちのためになることをしようと、頭のどこかでは考えていても、行動に移し、実践することにはとても大きな労力が必要です。
しかし、新しい自分にアップデートしていくことこそが、子どもたちのこれからの未来をより良くしていくことに繋がると思うのです。
これからの未来を築いていく子どもたちのために私たちは何を変え、何を構築していく必要があるのでしょうか。
身近な困りごとを改善し、解決に導く。
これは、学校現場だけで必要な力ではありません。私たちは、答えのない"教育"の中で、課題発見・解決力の重要性に可能性を見出しました。
目まぐるしく変化していく現代を生きる私たちにとって、これから先も活きていく上で必要な力であると考えています。
だからこそ、既存の学校のシステムを大改革! するのでありません。
単に、違和感や変えるべきところだけを、探し、挙げ、討論するわけでもありません。”良いところはそのままに。”今まで築き上げてきた日本の教育システムについてしっかりと理解をした上で、新たなことを提案し、変えていく必要があると私たちは考えています。
私たちと一緒に、これからの未来をつくっていく学校現場をより良くしていきませんか?
また、教員になるにあたって漠然とした不安を感じている方は、「LEAMP」を通して不安の解像度を上げ、教員になる前にやるべきことを明確にしませんか?
皆さんのご参加を、心よりお待ちしています。