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世界の都市伝説 人類の滅亡はすでに実験によって証明されている?

はじめに


現在私たち人類は他の自然動物とは違い、これといった天敵も存在せず、地域にもよりますが、食料や住居に困ることも少ない存在です。

このように、安全が高いレベルで保障されている生活をしている人類ですが、実はこの命の危険を感じることのない生活が将来的に人類を滅亡させるのではと思わせる実験が過去に行われていました。

カルフーンの実験

ネズミ実験の生息地とカルフーン 実際の写真

カルフーンの実験は、アメリカの行動科学者ジョン・B・カルフーンが行った一連の実験で、特に「ユートピアのマウス実験」が有名です。

生息地は9フィート(2.7 m, 110インチ)四方の金属製ので、高さは4.5フィート(1.4 m、54インチ)の側面がついている。

各面には、各面が4つの垂直なグループの「トンネル」と呼ばれる金網があり、「トンネル」から巣箱、給餌器、給水器にアクセスできるようにされていた。

アメリカ国立精神衛生研究所では1968年7月、4組のマウスがこの実験施設へと移入された

これらの実験は1950年代から1970年代にかけて行われ、社会的行動と環境が個体の行動に及ぼす影響を調査しました。

実験の概要

  1. 実験の設定:カルフーンはマウスを用いて実験を行いました。彼はマウスに理想的な生活環境を提供し自由に行動させました。これには無限の食料供給、病気からの保護、居住スペースの広さ、そして外敵からの安全が保障されていました。

  2. 個体数の増加:最初はマウスは健全な速度で増加しました。新しい世代が生まれ、コロニーは順調に繁栄し始めました。

  3. 行動の変化:しかしその後、特定の個体数の密度に達した後、マウスの行動に大きな変化が見られ始めました。社会的相互作用の崩壊(ひきこもりの出現)、攻撃性の増加、性的逸脱行動(同姓での求愛行動など)、母親による子育ての放棄などが観察されました。

  4. 社会の崩壊:最終的に、マウスのコロニーは完全に崩壊しました。出生率が低下し、若いマウスの社会化が阻害され、最終的にはすべてのマウスが死に絶えたのです。

カルフーンの実験は、理想的な物理的環境が提供されても、社会的および行動的な問題が生じることを示しました。

この実験は、人間の社会に対する洞察を提供し、人口過密、社会的ストレス、環境問題などに関する議論を促進しました。

ただし、マウスと人間の社会は根本的に異なるため、この実験の結果を人間の社会に直接適用することには慎重である必要があります。

人類に将来起こり得る事象


  1. 人口過密による社会的ストレスの増加:都市化と人口増加が進む中で、人々は限られたリソースやスペースを共有する必要があります。これにより社会的なストレスや競争が増加する可能性があります。

  2. 社会的分離と孤立:カルフーンの実験では、過密状態においてマウスの中に社会的相互作用の低下が観察されました。これは人間社会においても、過密やストレスが増加すると、人々が社会的な絆を失い、孤立する可能性があることを示唆しています。

  3. 環境問題と資源の枯渇:無限の資源が提供される環境でさえ、マウスの社会は崩壊しました。人間の場合、資源は有限であり、環境への圧力と資源の枯渇が深刻な問題となる可能性があります。

  4. 行動の変化と社会的乱れ:過密環境下でのストレスは、個人の行動や心理状態に影響を及ぼす可能性があります。これは社会的な乱れや健康問題につながるかもしれません。

  5. 出生率の変化:実験では、一定の段階で出生率が減少しました。人間社会でも、経済的、社会的、環境的な要因により出生率の変動が起こり得ます。

これらの点は、カルフーンの実験が示唆する可能性のある事象ですが、人間の社会はより複雑で多様な要因に影響されるため、これらの予測は慎重に考慮する必要があります。

また、人間社会は適応能力が高く、問題に対処するための技術や社会的メカニズムを発展させる能力を持っています。

最後に

現在人類の人口は増え続けていますが、国別でみると発展途上国の人口が爆発的に増えています。

一方で日本はどうでしょう。

明治時代の人口推計によると、1873年(明治6年)の日本の人口は3340万人だったそうです。

江戸時代が終わった 明治維新  (1868年)から100年後の1967年(昭和42年)には、日本の人口はついに1億人をこえました。

日本の人口は100年間で約3倍になったのです。

しかし戦争や社会的な不安定さがなくなった平成あたりから徐々に人口は減少してきてます。

こう見ると生活が安定するほど出生数が減り、やがて滅亡するという話もあながち間違っていないかもしれません。

他の発展途上国も将来的には人口の減少が始まる時が来るのかもしれません。

そしてその時、現在の先進国はいったいどうなっているのでしょうか・・・


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