注意喚起:準備不足な素人が被災地ボランティアに行くことによる被災地への悪影響と危険性
目次
被災地へのアクセスの問題
リソース(資源)の圧迫
安全とコーディネーション(組織的な協調性)の欠如
過去の事例
現時点でできること
1. 被災地へのアクセスの問題
現在の被災地は、道路のひび割れや陥没により車両の移動が困難です。これを例えるなら、「壊れた橋を渡ろうとするようなもの」です。素人ボランティアが現地に行くことは、彼ら自身が二次災害のリスクを負うことに加え、救援隊の動きを妨げる可能性があります。
2. リソース(資源)の圧迫
食料がほとんどない状況でのボランティア参加は、溺れる人がライフジャケットを求める場面に似ていますが、そのライフジャケットが限られている場合、救助者にライフジャケットを配布する余裕はありません。自己で解決できない準備不足のボランティアが現地入りをし現地の食料や衛生用品等を消費することは被災者リソースをさらに圧迫します。
3. 安全とコーディネーション(組織的な協調性)の欠如
インフラが破壊され、自衛隊や救助隊が到着し始めている状況で、未経験者が介入することは、よく訓練されたオーケストラの演奏中に素人が楽器を持って入ってくるようなものです。コーディネーションが取れず、安全管理が難しくなります。
普段から災害時の救助訓練を行っているプロ同士の連絡法や経験と知識による能動的な連携に素人が対応することは不可能に近いです。
4. 過去の事例
過去の二次災害の事例では、不慣れなボランティアが追加の救助活動や医療対応を必要とする事態を引き起こしたことがあります。未経験者が救助や災害現場の捜索を試みることは大きなリスクを伴います。同様に、災害対応においても、専門的な知識と技術が必要とされる場面での素人の介入は、状況をより複雑かつ危険にする可能性があります
5. 現時点でできること
現時点で最も有効な支援方法は、専門機関や救援団体への寄付や、情報の拡散です。この状況では、舞台裏で支援することが最前線で戦うことに等しいです。ボランティアとして直接現地に行くのではなく、被災者や救援団体が必要とするリソースや支援を提供することが、現在できる最善の行動です。
以上が、素人が被災地ボランティアに行くことによる被災地への悪影響と危険性に関する説明です。現場の状況を理解し、適切な方法で支援を行いましょう。