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市販のかぶれ対策のステロイド軟膏・クリーム剤の選び方、アドバイスします❗

かぶれは、専門的には「接触性皮膚炎」と呼ばれます
シャンプーや染毛剤、日焼け止めや化粧品或いは植物や金属など色々な原因で発症してしまいます。刺激を受けて皮膚が赤くなったり、点々とした赤みが出てきたり、痒みがあったり、ひっかくとジュクジュクして場合によっては二次的に細菌感染を合併することもあります。
 日本皮膚科学会で推奨されている治療は、ステロイドという炎症を防ぐ成分を飲んだり、軟膏を塗ったりする治療となります
 ひどい時にはきちんと医療機関を受診することが必要ですが、軽い時にはドラックストアなどで選ぶことになりますね。そんな時にどんな軟膏・クリームが良いのか迷ったりしませんか❓
 アドバイスの前に、ステロイドは効果の強さによって5段階に分類されていますが、市販品の薬では、強い方の4・5番目は許可されおらず、弱い方
から1番目(ウィーク)と2番目(ミディアム)と3番目(ストロング)の3段階
だけに分けられています。
 使用の目安としては、陰部はウィーク又はミディアム、その他の身体や腕・足や痒みにはストロングが適することになります。
 市販品の軟膏類の多くは薬剤師さんが不在でも購入できる第2類分類の薬で、どれがウィーク・ミディアム・ストロングなのか聞けないし、自身では中々わかりにくい、また軟膏・クリームやローションがある場合は、どのタイプが良いのかと迷うと思います
 軟膏・クリームの使い分けですが、軟膏はベタベタした使用感ですが、塗り薬の中では肌への刺激感が最も弱いとされています。ベタベタ感が気になるならば、さらっとした使用感で伸びの良いクリームタイプ頭皮などクリームでも塗りにくい場所は、ローションタイプがおすすめです。
 今回、軟膏類の選び方をまとめてみましたので、参考にして下さい🤗。
 
🟢ウィークレベルの軟膏 ➡ 赤ちゃんのおむつかぶれやお顔の湿疹に
①フルコートf MD軟膏(田辺三菱)
🔹効き目成分 ➡ プレドニゾロン(ステロイド)、グリチルレチン酸(炎症を抑える)
②シオノギD軟膏(塩野義)
🔹効き目成分 ➡ デキサメタゾン(ステロイド)、グリチルレチン酸(炎症を抑える)、クロルヘキシジン(殺菌)、トコフェロール(血行促進)
③テラ・コートリル軟膏a(J & J)
🔹効き目成分 ➡ ヒドロコルチゾン(ステロイド)、オキシテトラサイクリン(抗生物質)
 
🟡ミディアムレベルの軟膏 ➡ 炎症があまりひどくない時や乳幼児に
①フルコートf AT軟膏 & クリーム(田辺三菱)
🔹効き目成分 ➡ プレドニゾロン(ステロイド)、リドカイン(痛みかゆみを抑える)、イソプロピルメチルフェノール(殺菌)、トコフェロール(血行促進)
②ロコイダン軟膏(クラシエ) :医療用のロコイド軟膏と同じ有効成分
🔹効き目成分 ➡ ヒドロコルチゾン(ステロイド)
③セロナ軟膏(佐藤製薬) :医療用のロコイド軟膏と同じ有効成分
🔹効き目成分 ➡ ヒドロコルチゾン(ステロイド)
 
🟠ストロングレベルの軟膏 ➡ 炎症やかゆみがひどい時に
①フルコートf(田辺三菱)
🔹効き目成分 ➡ フルオシノロンアセトニド(ステロイド)、フラジオマイシン(抗生物質)
②リンデロンVs軟膏 & クリーム & ローション(シオノギ)
🔹効き目成分 ➡ ベタメタゾン(ステロイド)
医療用のリンデロンVG軟膏は、ベタメタゾンとゲンタマイシン(抗生物質)
③ベトネベートN軟膏AS(第一三共) 
🔹効き目成分 ➡ ベタメタゾン(ステロイド)、フラジオマイシン(抗生物質)
 
リンデロンVsシリーズは、新たに「プレミアム軟膏とクリーム」シリーズがあります。これはステロイド成分にアラントイン(皮膚修復成分)・イソプロピルメチルフェノール(殺菌)・トコフェロール(血行促進)を追加配合されています。

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