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アラフィフ、リアル体験記:アメリカで視力矯正手術(レンズ交換)!

こんにちは、カフェゆるりのゆるりです。

以前の記事で、視力矯正手術である、Reflective Lens Exchange (RLE)を決断とお伝えしましたが、ついに手術を受けてきました!今回はその体験を詳しくご報告します。以前の記事もぜひ読んでみてくださいね。

おさらい ー RLE(Refractive Lens Exchange)とは
白内障手術を応用した方法で、まだ白内障が発症していない水晶体を人工のレンズに置き換えます。白内障は老化に伴ってほとんどの人が経験するので、この手術は「白内障の早期対応版」とも言えます。

術前検査:無料コンサルティングのテストとほぼ同じ

無料コンサルティングの後、最初に行うのは正式な検査でした。費用は200ドル。この検査は、無料コンサルティング時のものと大きく変わらないように感じましたが、今回は瞳孔を開き、目の奥まで詳しく検査し、手術が問題なく受けられるかを確認しました。

ただ、私の目は強度近視で、眼軸(目の長さ)が長いため、通常よりも若干リスクが高いとの説明もありました。この検査データをもとに、最適なレンズを選択することになります。私は最終的に多焦点レンズ(遠近両用)を選び、その時点でデポジットとして800ドルを支払い、手術の予約を完了しました。

手術当日:スムーズな流れ

アポイントメントは11時45分でしたが、事前に瞳孔を開く目薬(Dilation)のため、1時間前に来るよう指示がありました。私はかなり不安があったので、そのことを伝えると、精神安定剤の錠剤をくれました。先生によると、手術中も術後もリラックスした方がいいので、好きなだけ飲みなさい、とのこと。

その後、担当医から手術の流れについて説明を受け、いよいよ手術室へ。片目ずつの手術で、なんと20分ほどで終了! レンズを入れ替えるのに全く切らずに片目10分以内で済むなんて、医学の進歩には驚きです。

手術前に麻酔の目薬をさしていたので、手術中の感覚はほぼなし。多少の圧迫感を感じる程度で、痛みはゼロ。 目の前にはぼんやりと明るいライトが見えたり、かすかに何かが動いているのを感じたりするくらいでした。そして、あっという間にお医者さんが「はい、片目終わったよ」と。「え、何をしたの?」と思うほど、手術を受けた実感がないまま終わっていました。一人では帰れないので、家族のお迎えが必要です。

手術直後:ぼんやりしたまま帰宅、でも遠くは見える!

精神安定剤がよく効いていたおかげで、手術後はかなりボーッとした状態。帰りの道中の記憶はほとんどなし(多分、寝ていたと思います)。

その日は「とにかくよく休むこと」と言われていたので、安定剤の影響もあり4時間ほど昼寝。その後、夜もぐっすり眠れました。

手術直後から遠くのものがある程度見えました! 翌日にはさらにクリアになり、遠距離の視界は驚くほどスッキリ。でも近くはまだぼやけていて、完全に慣れるまで1、2週間ほどかかるとのことでした。

選んだレンズと視界の変化

私が選んだのは多焦点(マルチフォーカル)レンズ。これにより、遠近両方がある程度見えるはずなのですが、術後翌日の感覚としては以下のような感じです。

遠距離:とてもクリアでシャープ。柔らかいレンズを入れるのでソフトコンタクトレンズに似た見え方を予想していたのですが、ハードコンタクトレンズの見え方とほぼ同じかそれ以上。私は乱視もあり、ソフトコンタクトが見えにくくかったので、嬉しい発見でした。

近距離(PC・スマホの距離):ややぼやけるが、文字は読めるレベル。先生によると、脳が慣れるのに時間もかかるため、1、2週間は様子を見て、とのこと。その後がどうなるか楽しみです。

老眼鏡を使うと?:やはりはっきり見えるので、必要に応じて併用するつもり。

マルチフォーカルレンズの難点ーHalo(ハロー)やグレア

多焦点レンズ(マルチフォーカルレンズ)は、遠くも近くも見えるように設計されているため、便利な一方で、いくつかの視覚的な違和感や副作用が生じることがあります。その代表的なものが Halo(ハロー)やグレアです。 この説明と私の感想です。

1. Halo(ハロー)とは?

ハローとは、光の周囲に輪っかやぼやけた光のにじみが見える現象です。特に、夜間の運転時に街灯や車のヘッドライトの周りに光のリングがかかるように見えるということでした。

私の感想:確かに、見えます!全ての車のヘッドライトの周りにリングが。角度にもより、いつでも見えるわけではなく、ある距離で見えないときもありますが、かなり見えます。

2.グレア(Glare)とは?

強い光に対するまぶしさが増し、暗闇で明るい光を直視するととても眩しく不快に感じることがあるそうです。

私の感想:これはあまり気になりません。

Haloは改善する?

脳の適応:通常、数週間~数ヶ月かけて脳が新しい見え方に慣れていき、ハローの感じ方が軽減されるそうです。

ぶっちゃけ、多焦点レンズ(マルチフォーカル)で良かった?

私はもともとソフトコンタクトレンズが多少見えにくく、そのせいで、夜間の運転が苦手でなるべく避けているので、ハローについてはそれほど気にならないかなと思います。そのため、やはり遠近両方見えることにメリットを感じます。ただまだ完全な暗闇を運転していないので、どの程度ハローが気になるかは、今後報告しますね。

今後、どの程度近距離が見やすくなるか楽しみです。元々、完全にメガネフリーの生活を望んでいたというより、あまりにも分厚いメガネで外で着用できないこと、また緊急時の心配ということが手術を受けたきっかけで、仕事用の近距離用のメガネをかけることは覚悟していたので、もしなしで済むならラッキーくらいの気持ちでいます。

決断の理由:アラフィフの自立を考えて

この手術を受ける上で、一番悩んだのはやはりリスク。ただ、アラフィフになり、アメリカでの今後の自立した生活を考えたときに、「できるだけもしもの時に備えたい」と強く思うようになりました。

何をするにもリスクはゼロじゃない。たとえば運転、飛行機に乗ること、さらには何もしなくても災害に遭う可能性だってある。そんなふうに大きな視点で考えられるようになったのが、最終的な決断の決め手でした。

特に私の場合、もともと強度近視でレーシックは適応外。視力矯正手術は諦めていました。 それが、こんな選択肢があると知ったことは大きな発見でした。やっぱり、何事も専門家に相談してみるものだなと思います。

リスクに関する不安と考え方

一番気になっていたリスクは網膜剥離(Retina Detachment)。私は強度近視で目の長さが長いため(26MM以上が長いとされています)、リスクは高いとされていました。ただし、その確率は約0.1%ほど。

悩みましたが、最終的には 「このリスクが将来的に下がることはない」 という医師の説明を受け入れ、いずれ白内障で手術をするのなら今しよう、と手術を決断。担当医も専門家で「手術中に網膜剥離が起こったケースは今までないし、リスクが高いというのも古いデータで、現在の技術ではかなり安全になっている」とのことだったので、安心感が増えました。

手術を終えての率直な感想

手術からまだ数日ですが、やはり年齢を考えて、思い切ってICLではなくRefractive Lens Exchange(RLE)にして良かったと思います。

• 白内障の心配がなくなったのが嬉しい(もう一度手術をする必要がない)。

• 遠距離がしっかり見えて、近距離もある程度カバーできている。

• 「Halo現象」(ライトの周りに輪っかが見える)は少しあるが、どの程度軽減するか様子を見たい。

未来への投資としての手術

手術を決めたのは、やはり今後の人生を考えて。私はアメリカに住んでいて、家族も少なく、子供もいずれ独立していく。最終的に頼れるのは自分だけ。 だからこそ、できるだけ長く自立した生活ができるように、今できることはやっておきたい。

最初は「人工のレンズを入れること」に抵抗がありました。でも、以前記事で紹介した「人生2周目計画」を考えたときに、あと40年あるなら、この先いろいろ体にメスを入れることもあると割り切り、思い切って手術を受けることにしました。リンク貼りましたので、良かったら2周目計画も読んでみてくださいね。

この手術、日本ではまだあまり知られていない?

日本では、レンズ交換手術といえば70代以降の白内障手術として行われることが多い印象。でも、アメリカでは視力矯正目的で受ける人も増えていて、特に45歳以降は、ICL(眼内コンタクトレンズ)ではなく、RLEが勧められることが多いです。

また白内障の手術でも、保険適用の関係で、日本で、多焦点レンズを選択する人は少ないかもしれませんが、情報は命!もしICLを考えているけど年齢が気になる方や、白内障が始まって多少見えづらいけど、まだ保険適用での手術ができない方は、一度専門医に相談してみるのもアリだと思います。

まとめ:勇気のいる決断だったけど、今のところ満足してます

もちろん、保険適用なしの自由診療だったので、費用はかなり高額(12,000ドル程度)。それでも、私は思い切ってやって良かったと思います。 今後どのように視界が変わっていくのか、引き続きレポートしていきたいと思います!

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