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人生を変えた決断ーUSCPA(米国公認会計士)の勉強
こんにちは。カフェゆるりのゆるりです。
今日は、アメリカで働くきっかけとなったUSCPAの資格取得に至った経緯を少しお伝えしようと思います。
私は現在、US CPA(米国公認会計士)の資格を持ち、アメリカ企業で税務関連の仕事をしています。「大学でビジネスを学んだの?」とか「日本で経理経験があったの?」と聞かれることがありますが、全く違います。私がこの資格の勉強をしたのは、あるシンプルな理由から。
英語で何かを学んでみたかった。
英語は、中学で学び始めた時からある程度好きでしたが、20歳頃まで、海外経験は全くなく、英会話学校で勉強したり、ラジオの基礎英語を聞いたり、映画や洋書を読んでみたり、自分なりに試行錯誤していましたが、なかなか上達しませんでした。文法と単語は知っているけど、聞けない、喋れない、という典型的な日本人でした。
日本の大学卒業後、日本企業で働いていましたが、20代後半でアメリカに渡る機会が訪れました。「アメリカで仕事ができたらいいな」と漠然と思い、最初は通訳や翻訳業を考え、英語を本格的に勉強しようと思い立ちました。そして調べていた時に見つけたのが、米国公認会計士の資格でした。会計に興味があったわけではなく、「英語そのものを勉強するより、英語で何かを学べば一石二鳥!」と思い立ち、米国会計士予備校の通信教育(ビデオ講座)に申し込むことにしました。
当時は、ANJOとTACという大手予備校があり、私はANJOを選択。DVDはまだなく、VHSビデオとテキストが大量にダンボールで届き、学習をスタートしました。仕事の合間に、平日は1日1本、週末は3本のペースで勉強を進め、基礎から会計や税務を学びました。講師は日本人で、とてもわかりやすく、面白いように会計知識を学べたのを覚えています。
受験は、当時、会計やビジネスの単位が不要だった、東海岸メイン州で申し込み、試験会場は州外受験可能ということで、日本に近いハワイを選びました。そして、2002年、ホノルルの大きな会議場での2日間にわたる長い長い試験。そして、なんと4科目すべてに一発合格しました!
我ながら奇跡だと思いました。今でも、郵送で合格通知を見た時、信じられないほど嬉しかったことを覚えています。
合格後、アメリカに来てみると、就労ビザ等の問題もあり、そう簡単に就職には至らず。長い葛藤や迷いの末、ようやく、最初の就職をしたのは4年後。そして実務経験を積みながら、ライセンス取得まで時間がかかりましたが、今ではこの道20年近くのキャリアを築くことができました。
20代後半ゼロからの出発でしたが、「英語を使って何かを学ぶ」という挑戦が、自分の可能性を大きく広げてくれました。もし米国公認会計士に興味を持っている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっと新しい世界が広がるはず!
次回以降の記事で、就職や転職活動、実際の仕事内容や、ライセンス取得、などの話もお伝えできたらいいなと思っています。
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