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【世界アルツハイマーデー】認知症について

稚拙な文章ですが、定期的に書いているのが意外と続いているとnoteから言われました、、
私は褒められて伸びるタイプなので、褒めてください!!
おそらくチョッパーみたいになります!
社内Slackでも弊社オリジナルの「さすが!」とか「神!!」のスタンプがつくと、にやけます。

それはさておき、今日はちょっと真面目な文章を書こうかなと思います!
それほど今日は大切な日です。

「人形を診る医学」の冷たさは無知をうみ,「人間を診る医学」の温かさこそ洞察を可能にする

オリヴァー・サックス

いつもは一番最後に書くのですが、今日は一番始めにあえて持ってきました!ちゃんと原文を読まないとなのですが、、

数年前までは、あんまり腹落ちしていなかったのですが、最近やっとその記載の意味が2%ぐらいわかってきたような気がします。

ちょっとだけお付き合いください。


今日は何の日?

見当識の検査ではありません、、
そもそも何の日やねんって感じだと思うのですが、本日9/21は「世界アルツハイマーデー」です!
私が言うと説得力がないので、ドメインパワーをスカウターで測れるとしたら、メガネが破壊されるくらい戦闘力が高い厚生労働省様様から引用。

1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓発を実施しています。

また、わが国でも2024年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、国民の間に広く認知症についての関心と理解を深めるために、毎年9月21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めています。

厚生労働省様様

1906年にAlois Alzheimerによって、37th Meeting of South-West German Psychiatristsにて報告されました。

Uber einen eigenartigen schweren Erkrankungsprozess der Hirninde

Alzheimer A

本筋と外れますが、このnoteを書いているときに以下の論文を見つけて、歴史を垣間見れたと同時に、コテンラジオ風に言うと、新しいことに対する拒否反応について、ホモサピエンスは同じ挙動をしているなと思った。

人類とアルツハイマー病、認知症についての歴史はこちらがすごく良くまとまっています!
私も事あるごとにこちらを見てます。

そこから100年余りたちますが、人類とアルツハイマー病との格闘は未だに続いています。
私はこの日を迎えるごとに、1年でどの程度、対象者の方に選択肢を増やすことができたのかを振り返るようにしています。
治療方法は当然なのですが、社会という環境についても良く考えます。
今回のスコープとしては後者を中心に振り返ろうと思います。

社会に対しての違和感

この動画をもしよかったら見ていただきたいなー!
とっても学びが深くなる動画です。

実は、この動画を拝聴して筆を取りました。
挙げられていた事例の一つに、「認知症の方にはゆっくりお話ししないと聴こえないと習ったから、そのように対応したら、対象者の方にバカにするなと怒られた」ということがありました。

冒頭に紹介した言葉に繋がるのですが、医療者であっても「対象者を疾患として診る」ということがしばしばございます。これはあってはならないことだと思っています。

具体的にどういうことかというと、病院に来られた対象者の方が仮に「●●」という疾患名だったとします。
そうすると医療者が「●●という疾患は△△という症状が出現するから、◾️◾️の治療法でいこう」とするとします。
ここで言いたいのは、診療ガイドライン等を確認するなということではなく、疾患名を考慮し、実際の現象を観察し、対応方針を決めることが重要だという点です。

こと認知症でいうと「記憶力の低下」が誰しも頭に浮かぶかと思います。
しかしながら、疾患名が同じだからといって、全ての対象者の方に生じる現象が同じになることはありません。
つまり、その症状を全員に当てはめるのは危険だということです。

私は元々医療という小さい範囲で活動をしていたので、対象者ごとに対応をすることは当たり前だと思っておりました。
しかしながら、認知症の方を招いた一般企業でのワークショップでは、その対応・発言はよろしくないと思うことが多々あり、悲しく思うことも実は多くありました。

これから認知症の方と一緒にお仕事をされる際には、こちらをぜひご参考に見てもらえると良いかなと思います。

当事者参画型開発の手引き
日本認知症官民協議会 認知症イノベーションアライアンスワーキンググループ

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ninchisho_wg/pdf/2022_002_04_00.pdf

「認知症」を一括りにしない
認知症について自分が持っている先入観やイメージがあることを自覚し、そ れに囚われない。心地よく感じるやりとりや環境は人によって異なるため、 お一人ずつ相談しながら進める。認知症について必要な知識は、その都度学 んでいく。

当事者参画型開発の手引きより

社会における醸成

私が最近注目している分野があります。
それは「認知症のスティグマ」と表現されるものです。

国立長寿医療研究センターのサイトがすごくまとまっています。
すごく考えさせられる。

認知症もそうですし、他の疾患もそうなのですが、グラデーションという意識は必要だなと思います。
診断が出たから、そこでラインが引かれて、分断されていくというのは、個人的には望ましくないと思っております。

これらにどうやって向き合うのか

やはり一定の啓発活動は必要だと思っています。

例えば、民間事業者においては以下のようなガイドラインが認知症関連6学会と経済産業省にて合同で発出されています。

認知症予防に関する民間サービスの 開発・展開にあたっての提言

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ninchisho_wg/pdf/2022_002_05_00.pdf

そして、「認知症だから」といった理由で、正当な評価が受けられないというのは変えていきたいです。

この点、ヒントになるものとして、福岡オレンジパートナーズの取り組みである「オレンジ人材バンク」というものがあります。
ぜひご覧ください。

福岡オレンジパートナーズの取り組みとして、認知症の人と企業・団体が円滑に連携していくため令和3年6月、国内で初めて認知症の人だけが参加できる「オレンジ人材バンク」を設立しました。認知症の人と企業が双方向で関わりを持ち、製品やサービス開発などを行うことで、共に暮らせる共生社会を構築し、認知症とともに自分らしく活躍することにつなげます。

福岡市

これまでの人類の歴史を見ても、何かの意識を変えるためには、何世代も入れ替わりがあった後にならないと変容しないことが多くありました。

ただ、昨今のデジタル技術により、年々変容に対するスピードは高まっているように思います。
なので私は、このスピードを早めることを諦めたくない。
私が生きている間にそういった社会に変容していきたいなー

先人たちからのお仕事(唐突の専門用語!アカデミアでは研究業績等を「お仕事」と呼びます)、つまりボールを前に運ぶために、まだまだ頑張らないとと思いました!

編集後記

今日は三鷹市のイベント「認知症にやさしいまち三鷹」に来てました!
三鷹市では、毎年の世界アルツハイマーデーに合わせてイベントを開催しています!

今回は「オレンジ・ランプ」が放映されました。

実はこの映画のモデルとなった方は、宮城県にゆかりのある方で、宮城から移住してきた私にとってはとても印象に残りました。

皆さんも三連休中にぜひご覧ください。

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