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摂食障害 闘え!大学生編③

死にたいと言うわけではないが、私はお腹いっぱい食べても太らない方法を探した結果なのだ。
そして、たくさんの愛情を注いで欲しかっただけである。

今思えば異常な思考だったかもしれないが、確かに一理はあると思う。それが実現出来るなら良いのだがこればかりは死んだことがないので、あの世の存在と祖父母に会えるかの確証が持てない。
大きな賭けではある。

大学病院にも行き、心不全にもなっていることが判り、命が危ないからこのまま入院しようと言われるも、お金がないだの、留年しちゃうからだの理由をつけて逃げた。

逃げる足の一歩一歩が、大量の針を踏みながら歩いているように痛かった。足の裏の肉も、筋肉も無くなったのである。

寝たきりになって数日して、私は耳が聞こえなくなった。
よく臨終の際には耳だけは最後まで聞こえると聞いていたが、私の場合は違ったみたいだ。
それから間も無く、目の前が真っ暗になった。

そうか、人はこうやって死ぬのか。

私は至って冷静であった。それは近々死ぬであるうな、と毎日感じていたから。

そうか、死ぬのか。
今までの人生はどうだったか?私は何が出来ただろうか?
何もしていないじゃないか。
楽しいことも何もない人生。
このまま終わってたまるかよ。
ちくしょう。なぁに、クソ!
死にたくない!

目の前は真っ暗のままだったが、最後の力を振り絞って、這いつくばって、家にあった栄養剤を飲み、食べ物らしきものを探して食べた。

ドンッ!と心臓が大きな音をたててきた。
こんな時でもお前は動いてくれるんだな。
私って本当に体が丈夫なんだな。

一体どうして蘇ることができたのかはいまいち分からない。でも、私の腹の底に住んでいた何が強いものが踏み止まらせたのだろう。
私はメンタルクリニックに行き、入院させてほしいと自分からお願いした。
もう自分の力ではどうする事も出来ないと観念した。

千葉の梨畑の中にある精神病院に入院する事となった。大学には休学届を出さないままだった。

初回の入院は2か月間。
(そこから、別の病院を含めると、10回近く入退院を繰り返した。)

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