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川遊び

子どもの頃、父親に鮎釣りに連れていかれた。小学生の低学年から中学年くらいのころ。
といっても、釣りをさせてもらえるわけではなく、鮎釣りしている父親を待ってボーっとしているだけ。
車(窓開けエアコンなし)で延々と待ってろ、というときもあれば、炎天下(に思えた)の河原で遊んでろ、というときもあった。今思えばかなり怖ろしい。
河原に連れていかれたとき、珍しくこれで遊んでいろと渡されたものは1匹の魚。鮎ではなかった(鮎はよく食べたので知っていた)。多分サクラマスとか?鮎よりはっきりと大きかったし(そこの川は現在もサクラマスが釣れる)。
河原の石をどけて小さなプールのようなものを作り、そこへ魚を放し、遊べ、と。
いや遊べと言われても遊んでくれないでしょ、魚は……
捕まえて弄り回すのも可哀そうなので、ただ眺めてるだけ。
ーー暑いな~魚のプールの水も少し温くなってないか?どうすんのこれ?
ーーあ、看板ある。サイレン鳴ったら上流でダムの放水あるからすぐ逃げろ?
ーーおいおい、ここは安全な場所じゃない?
水に入ろうとは思わなかった。河原の石はヒトの頭くらいのがゴロゴロしているので足場が殊の外悪く移動が大変、川の中も同じ感じでおまけにコケが生えていてヌルヌルして気持ち悪いし、滑る。

大人になって鳥見するのにその河原あたりを見ると、やっぱり子どもだけで遊んでろという場所じゃないわな~と思う。
危なすぎ、緩すぎよ、昭和のおやじ。

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