写実性からの脱却と現実の超越は同義であろうか
「Mimesis」(模倣)と題されたひとつの絵に心奪われた。
時間を凝縮したようなその絵画は、わずか数秒の、けれどどこか神秘的な所作を、残像という形で一気に写しとったみたいだ。
全体的にとても落ち着いた色合いなのに躍動しているような気がするのは、その残像が映像的なノイズとなって現れているからだ。
若い娘なのか老いた男なのか。
踊っているようにも見えるし、ふとした日常のようでもある。
とても不思議な絵だ。
私は自分を惑わし現実を忘れさせてくれるものが好きで、だからなのか、とても心惹かれた。
また一つ、行きたい展覧会を見つけられた今日はとてもいい日。
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