魔犬チワワ

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ハンターハンター38巻の好きなシーンを一話ずつ振り返る【ネタバレ】

ハンターハンター連載再開! こんなに嬉しいニュースは他にない。 とりあえず38巻を近くのコンビニで即購入してきたので、一話ずつ好きなシーンを振り返ろうと思う。 391話 ザクロの血をキモがるリンチさん ここのやりとり、かわい~! リンチさんはなんでずっとちょっとキレ気味なん? こういうミッション中に緩い会話が挟まるシーンを見るとハンターハンター読んでるな~という気分になる。 能力開示という説明的になりがちなシーンがちゃんと会話劇として面白いのは流石の漫画力だと思った。

    • 毒戦 BELIEVERという面白すぎるクライムサスペンス【微ネタバレ有】

      犯罪映画に求めるものは何だろうか? 激しいバトル、常人には予想もつかない行動原理を持つ狂人、命を賭けて相対する者達の間に生まれる奇妙な感情、それらがこの映画では息を付く間もなく立て続けに展開される。 この映画で特に好きなポイントをいくつか紹介する。 1.みんな肉弾戦が強い この映画には様々なキワモノのヤクザが登場する。 裏社会の大物は、ホテルの電灯の眩しさに異常に怒り狂う中国の麻薬王や「神に祈りましょう」とか言いながらめちゃくちゃ気持ちよさそうにブン殴ってくるエセ教祖など、

      • カービィの淡くてポップな夏曲

        夏にはいつまで経っても理由の付かない根源的な懐かしさがあると思う。 カービィのBGMはこの憧憬を上手く切り取っていると思う。(カービィ以外だと千と千尋のいのちの名前なんかも好きだ。) カービィのBGMの中でも夏に聴きたい涼しげで爽やかな曲をいくつか紹介したい。 1.Float Islands 伸びやかな高音の主旋律とかわいいベースライン。サビは哀愁いっぱいで短くまとまっていても感情を動かされる。 2.水の星アクアリス Float Islandsよりも更に懐かしさとエモに振

        • Breaking Bad、ウォルターホワイトの苦悩とカタルシス(微ネタバレ注意)

          Breaking Badというドラマを最近見た。 このドラマの主題は世間と折り合いが付けられない、どうしようもない自己実現への欲求だ。 冴えない理科教師ウォルターホワイトが麻薬王ハイゼンベルクへと覚醒していく様を描いている。 倫理的にアウトで人に言いふらすべきではない自分の才能を、どうしても周囲に認められたい男のエゴイズム。 犯罪に手を染めていることが妻にバレて、誰かに殺されるのではないかと心配されたときの“I am the one who knocks.”(俺がドアをノック

          美しいクラック、Equinox

          クラッククライミングに儀式的な美しさを感じることがある。 そのような感覚を抱いたのはジョシュアツリーのEquinoxを友人が登った時とReel Rock『ヨセミテの息子』でのロニー・カウクによるMagic Lineの登攀だ。https://www.redbull.com/jp-ja/episodes/reel-rock-s7-e4 ジョシュアツリーの荒野におもちゃ箱をひっくり返したように積み上げられた岩塔、太古のエネルギーを感じる光景の中で確固とした存在感を放つ一枚岩にスッパ

          美しいクラック、Equinox

          やっぱりBLUE HEARTSが好き

          時によって音楽の嗜好は変わるが、BLUE HEARTSはいつだってよりそってくれる。 特に好きな曲の感想を何曲か紹介する。 1.情熱の薔薇 熱い曲。見てきたものや聞いたこと、いままで覚えた全部、でたらめだったら面白い。そんな気持ち、分かる!! 心の奥の情熱を大切にしたい。 2.青空 眩しい夏の空が喚起される。BLUE HEARTSには夏が似合う。 世の中への不満を抱えていても世界は美しいと感じる。 3.月の爆撃機 歌詞が大好き。深夜に一人きりで出発するときの得体のしれな

          やっぱりBLUE HEARTSが好き

          真理に近づいていると感じる音楽、第九、G線上のアリア、Close to the Edge

          世界の真理に触れているように感じる音楽がある。 私がそのような感覚になるのはベートヴェンの第九、バッハのG線上のアリア、YesのClose to the Edgeを聴いている時だ。 第九の第四楽章は雲間から光が差して地上を満たすような荘厳な光景が喚起される。 G線上のアリアは普遍的な宇宙の整いを感じる。 Close to the Edgeは理不尽だが有無を言わせぬ正しさが迫ってくる感覚になる。 Close to the Edgeはカオスな内容に感じるが、幾度となく会議を重ねて

          真理に近づいていると感じる音楽、第九、G線上のアリア、Close to the Edge

          ワリオランドアドバンスの音楽の影響元、特にコシミハルと細野晴臣の『Swing Slow』について

          子供の頃ワリオランドアドバンスが好きだった。 このゲームはかなりシュールで、巨大なヒマワリの茎の中を流れる水を辿って雲上に到達するステージとか巨大なピンボールの中を駆け上がるステージとかがあるのだが、特に気に入っていたのがこのゲームの音楽だ。 特にサウンドルームには非常に攻めた曲が収録されていて、実写のワリオにコスプレしたメガネの男が踊ったり、狐のお面の目がチカチカしたりする映像に合わせて、足音主体の曲とかひそひそ声と短い効果音が交互に繰り返される曲とか、メロディーの判然とし

          ワリオランドアドバンスの音楽の影響元、特にコシミハルと細野晴臣の『Swing Slow』について