留学・海外経験なし、完全独学でTOEIC900点以上を達成して出た結論:ポイントさえ押さえれば、TOEIC800点に"勉強"はいらない
「中学英語をマスターすれば、英語は十分話せる」
最近はさまざまなところでこう言われるようになりました。僕もこれには賛成です。でもちょっと語弊があるな、とも思います。
上のように言われて、じゃあ、と中学英語の教材を一生懸命やっても、たぶんほとんど成果はないと思います。なぜかというと、日本人が英語をうまく使えない理由は、中学英語の理解が不十分だからではなく、英語を使うときに”考え”過ぎてしまうからです。
ひとつ、わかりやすい例をあげましょう。
「東京駅への行き方を教えてください」
「すみません、私この辺詳しくないので・・・」
この最後の部分の日本語「私この辺詳しくないので・・・」を英語にしてみます。中学校で習ったように”考えて”いくと・・・
I don’t know 〜
と、まずはここからスタートする人が多いでしょう。そしてその後、「この辺に」とか「詳しい」とかについて、どうやって表現するんだっけ、どの単語を使うんだっけと考え、最終的に次のように表現することになります。
I don't know much about this area.
でもこれ、次のようにも表現できるんです。
I’m a stranger here.
とてもシンプルで、深く考えなくても使えますよね。
これらはどちらも中学英語です。でも学校で習う中学英語をどんなに一生懸命マスターしても、後者のような表現を使いこなせるようにはなりません。
ではどうすれば英語が使えるようになるのかというと、「英語の仕組み」を理解することが必要です。でもそれは、文法をきちんと理解するということではないんです。日本人は日本語を深く考えなくても使えますが、それは日本語の文法を理解しているからというより、「日本語の仕組み」が感覚的にわかっているからです。だから普段使っている日本語って、「なんでそうなるのかと聞かれるとイマイチちゃんとは答えられないんだけど、でもなんとなくわかる」そんな感じではないでしょうか。
英語も同じ状態にすればOK、というのが本稿のざっくりとしたコンセプトなのですが、これが特に、TOEICとの相性が抜群なんです。TOEICは問題そのものの難易度が高いわけではなく、かつ、選択肢式ですよね。だから”ちゃんと”はわからなくても、”なんとなく”わかれば点数は取れてしまいます。文法とか単語の知識に関しては、かつて中学校や高校で勉強した、それでもう十分なんです。あとは上の例のように、なんとなくの「英語の仕組み」を捉えていけば、自然と点数は上がっていきます。
でもこういう感覚的な説明の仕方をすると、「そういうやり方はセンスがいるから、理屈で説明してもらった方が自分はやりやすい」という方が多いんです。もちろん多少の向き・不向きはあると思いますが、アメリカ人やイギリス人は、子供もホームレスも英語が話せるじゃないですか。つまり、「英語の仕組み」を理解する上でセンス云々はあまり関係なくて、そこそこ学のある日本人のサラリーマンが、やってできないはずがないんですよね。
とはいえ、日本語で育った僕たちが全く体系の異なる言語の「仕組み」を完全に理解するためにはコツが必要です。逆にいえば、そのコツさえ掴めば、新たに単語を覚えたり、文法の勉強をする必要はありません。
・・・ということでここから先、具体的なメソッドの部分は有料とさせていただきます。有料版ではここで書いた内容にも改めて詳しく触れていますので、ご興味ありましたらどうぞ。まぁここまででいいや、という方、お読みいただきありがとうございました。
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