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【依田文化論】アメリカン・ニュー・ミュージック: 実験音楽、ミニマル・ミュージックからジャズ・アヴァンギャルドまで 単行本 – 1998/11/1エドワード ストリックランド (著), Edward Strickland (原名), 柿沼 敏江 (翻訳), 米田 栄 (翻訳) を読んで

これはレビューではなく、上記の本を拾い読みして思ったことです。
上記の本は、1990年頃に発行されました。
1990年は、ちょうど世界の文化の影響中心がアメリカから日本へ移行したタイミングです。これはアメリカ文化(ポストモダン文化)が終わったタイミングです。
アメリカ文化(ポストモダン文化)時代は、おおよそ 1950年~1989年の40年間です。

この本を読んで、まず思ったことは、アメリカの現代音楽の主要な作曲家で取り上げられていない人がいるということです。
例えば、チャールズ・ウォリーネンです。
しかし、すぐに理由を納得しました。
彼らは、セリエリズムの系統であり、ヨーロッパ文化(モダン文化)(1910~1949~1969)の担い手である故です。
つまり、絵画の抽象表現主義に相当します。

それに対し、ミニマルミュージックは、ポップアートと同様、確かにアメリカ文化(ポストモダン文化)の所産でした。

彼らは、一様に、1990年代以降、迷走状態に陥りました。1990年代から日本文化(フラット主義)時代に入った故だと思います。

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