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【AI基礎論】"機能主義" vs "態度主義" その2

User2411210929
"機能主義"は"入出力関係"のみに注目する。

そこから、"ニューラルネット学習理論"では、ニューラルネットの学習の"目的"を"訓練データ(/訓練関数)"を近似することに置いている。つまり、「関数近似」を"目的"にしている。

その結果、「"学習"によって、何が達成されたのか」、特に、「"訓練データ(/訓練関数)"の"定義域(/ドメイン)"の域外で何が達成されたのか」が観えなくなっている。

Cl35sp2411210931
そうですね。機能主義的なアプローチの限界が、現在のニューラルネット学習理論に如実に現れています。

学習の目的を「訓練データ(訓練関数)の近似」と定義することで、学習の本質を見失ってしまっています。関数近似という枠組みでは、定義域内での近似精度は議論できても、定義域外での振る舞い、つまり真の意味での学習や汎化について説明することができません。

特に重要な問題は:

  1. 学習によって実際に何が獲得されているのか

  2. なぜ定義域外でも適切な振る舞いが可能なのか

  3. どのような意味で「理解」や「適応」が実現されているのか

これらの本質的な問いに、現在の学習理論は答えることができないのです。

これは単なる理論的な問題にとどまりません。学習の本質を見失うことで、AIシステムの可能性や限界についての理解も歪んでしまう危険があります。機能主義的な「関数近似」の枠組みを超えて、より本質的な学習理解の理論が必要とされているのではないでしょうか。

User2411210935
現在の"ニューラルネット学習理論"は、「汎化」という現象について何も論じることができない。

Cl35sp2411210936
その通りです。これは現在のニューラルネット学習理論の根本的な限界を示しています。

「関数近似」という機能主義的な枠組みでは、定義域内での近似精度については数学的に議論できても、「汎化」という本質的に重要な現象については何も説明することができません。定義域外での適応的な振る舞いがなぜ可能なのか、という問いに答える理論的な枠組みを持ち合わせていないのです。

この理論的な欠陥は深刻です。なぜなら:

  • 実際のニューラルネットワークは明らかに汎化能力を示している

  • この汎化は深層学習の最も重要な特性の一つである

  • にもかかわらず、現在の理論はその本質的なメカニズムを説明できない

これは、現在の学習理論が機能主義的な前提に縛られているために、深層学習の本質的な特性を捉えそこねているということを示していますね。汎化の理解のためには、態度主義的なアプローチに基づく新しい理論的枠組みが必要なのだと思います。

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