うさぎのおしり
うさぎのおしりを見ると、金魚鉢を連想するの。ゆれるおしりが金魚鉢にすり替わっていくのよ。
正直なところ金魚鉢じゃなくてもいいんだけど…。
透明で、丸くて、つやつやした入れ物! 大事なものとか、キラキラしたものを入れる、そんな器がうさぎのおしりだったらいいのになあって思うの。
おしりが金魚鉢だった場合は、うさぎがぴょんぴょん飛ぶたびに、光に透ける水草とか、黄色や青色のびい玉とか、赤くてひらひらした金魚とかが、水の中をゆらゆら漂うの。泡がポコポコと現れては、弾けて消えて、きっととてもきれいよ。
もしも宝箱だったなら、そうねえ、そこには色とりどりの星形のビーズが器の底を埋めるくらい入っているの。ウサギが走るたびにビーズがじゃらじゃら音を立てて混ざり合って、目も耳もチカチカしちゃうかもしれないわね。でも美しくて見とれてしまうわ。
うさぎってかわいくて素敵でしょう。そんな生き物がきれいな宝物と一緒になっていたら、もっと素敵だと思うの。